独特の色使いをなさる方だが、私は好きだ。コミックの表紙で一度見ている絵も、迫力が違う。雑誌掲載時には一切見ていなかったので、千砂の着物の色も勝手に想像していたものがあったが、さすが、ぴったりくる色を使っておられる。個人的には、書き下ろしの幼い千砂と水無瀬氏のツーショットが嬉しかった。まだ傷がない頃の水無瀬さん。
最後のインタビューも、コミック最後の巻と重なっていてもいいやと思ったら、そんな手抜きではなかった。「救いのない話」と言われる本作品、読み返すにつれて、そうでもないかなーと思い始めていたら、ご本人もそうおっしゃっていて、うんうん、そうだよねという感じ。
アマゾンに在庫がなくて結局半額で手に入れてしまったが、定価で買っても損をしたとは思わなかっただろう。満足。
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