2020年11月10日、奈良文化財研究所が、全国遺跡報告総覧の報告書詳細ページに「経緯度(世界測地系)10進数(自動生成)」項目を新設したと発表しています。
一般的に地理院地図などのWebGISでは位置情報を世界測地系10進法で扱っている一方で、古い文化財報告書は、日本測地系で記載されているほか、抄録の作成は、度分秒で作成すると定められていることから、WebGISで扱うには、測地系変換と10進数への変換が必要であったものの、これにより、遺跡位置情報を簡単にWebGISで使用できるようになったと説明されています。
全国遺跡報告総覧:遺跡位置の世界測地系10進法への簡易変換表示機能の公開(なぶんけんブログ,2020/11/10)
https://www.nabunken.go.jp/nabunkenblog/2020/11/location.html
例:平城宮発掘調査報告15
https://sitereports.nabunken.go.jp/ja/62990
参考:
CA1936 – 全国遺跡報告総覧における学術情報流通と活用の取り組み / 高田祐一
カレントアウェアネス No.337 2018年9月20日
https://current.ndl.go.jp/ca1936