べっかん

ヤマグチジロウの諸々の別館。

2024年の音楽ベスト20のお話。

12月忙しいブログもようやくこれで締めになります。なんたって大晦日。ダラダラし過ぎました。 ともあれ、月の中頃にはリストアップしていたんだけど、そこからも何度も練り直した20曲。埋め込んだYouTubeを1曲1曲ゆっくり聴くもよし、プレイリストに入れて聴くもよしで楽しんでいただければ幸いです。
 

20 Toryanse 新しい学校のリーダーズ

メンバーそれぞれがボーカルパートを務めており、とてもユニークな構成と振れ幅が味わえる曲。サビのクラシックなシンセの音が個人的にお気に入り。

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19 しとろんの週末 Sundae May Club

シンプルな編成とメロディ、ボーカルが心地よいバンド。シンプルながらアップテンポに流れるようなボーカルやギターソロもてんこ盛りで聴くたびに満足度が高い曲ですね。

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18 ロマンチックサーモス エルスウェア紀行

平成期のCM曲に使われていたような、新しいはずなのに懐かしいような曲。かといって古臭い感じというわけでもない。忘れていた何かを思い出すかのようななんだか不思議な気持ちにさせてくれるバンドだなと思います。
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17 マリオン Poison Pop Pepper

個人的にこのバンドの特徴だと思っている切れ目の少ない波のようなメロディが全面に出ている心地よい曲ですね。アレンジも相まってトリップ感があります。

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16 i o e o 角銅真実

やっぱりこういう民族的な音楽を求めてしまう自分がいるわけですCornelius的な一文字ずつの羅列から浮遊感のあるメロディまで詰め込まれたリラックスして聴ける曲。
 

15 マジカルダンサー 小山田壮平

恥ずかしながらandymori時代をそこまで熱心に聴いていたわけではなかったのですが、この曲の「プラジャパティーマハデーヴァわっしょい」という和印折衷なフレーズが僕のブルーハートに届き、このアルバムのみならずまた改めてandymori時代の曲を聴くきっかけになりました。ありがとうのランクインです。
 

14 No Time To Lose NIKO NIKO TAN TAN

今年はメジャーデビューであったりアルバム『新喜劇』のリリースであったりと、かなりNIKO NIKO TAN TANの年だったように思えましたね。中でもアルバム最後のこの曲は「こんなのもできるのか!」とワクワクした曲でした。
 
 

13 ark jump'n to the sky access

ウルトラマンアークの主題歌。好きなもの同士がかち合うというのもそうだが、「以前ウルトラマンの主題歌してました?」ってほどに過去のウルトラマン主題歌に馴染んでいるのが素晴らしい。
 
 

12 おどれおんどれ Wienners

未だにテンション高くやってるのを見ると嬉しくなっちゃうね。特にこの曲はこんなに早いBPMなのに思わず体がリズムを刻んじゃう、まさにタイトルの通り『おどれおんどれ』な曲だと思います。
 

11 恋したあの娘ロックスター 月には行かない

どストレートなシンセロックと、サウンドと一体化したようなボーカルが最高にノれる曲。他の曲を聴いてもかなりリズムが気持ちいいので言語化できないなんらかのパワーを感じるバンドです。
 

10 ラブリーおはよう愛しているよ ZOMBIE-CHANG

アンニュイなボーカルのエレクトロサウンドが聴いていてゆるっとノれる曲。『愛のせいで』(2018年)のリミックスも良かった。
 

9 ピーキーピーキー ゆーり

キャイキャイうるさい感じだし変な歌詞なのにな〜んか心に残るなぁ〜って思って調べてみたら作詞、作曲、編曲が原口沙輔(旧SASUKE)ですってよ。この曲はまさにピーキーな曲ではあるものの、同じくゆーりのバズった楽曲『ハート111』も手掛けていたり、ボカロ曲『イガク』もすごいことになってるので、いずれ彼がネット上だけではない何かとんでもない仕事をやってのけるんじゃないかと期待させる曲でしたね。

8 ファッキンミュージック 鈴木実貴子ズ

こんな歌詞をこんな力強い声で歌われたら心を奪われてしまう。さらにこんな内容をファーストアルバムに、しかもリードトラックにしちゃうのも攻めてていい。メンバーが"鈴木実貴子"と"ズ"というのもツボ。
元々は23年のミニアルバムのものらしいんですが、今年アップされたMVに衝撃を受けたのと、25年のメジャーファーストアルバムの先行配信として年内にリリースされたので間をとって。
 

7 タイムスリップできない カラコルムの山々

今年知れて良かったミュージシャンNo.1は間違いなくこのバンド。緻密な音作りと物語性のある不思議な歌詞が癖になる"キネマポップ"を名乗るバンド。不意に挟まるコント的展開もとても好き。
 

6 Hold me baby, kiss! kiss! kiss! THE DO DO DO's

N' 夙川BOYSを彷彿とさせる男女ボーカルと荒く歪んだギター、シャウト。それでいて中身は王道ロックンロールな部分もあってとにかくかっこいい。
 

5 新しい部屋 kiss the gambler

引っ越し、新しい環境とふつふつと湧き上がる決意。というテーマをこんなにほのぼのと表現してるのはとてもいいですね。聴いているだけで情景も浮かんでくるような、お散歩のお供No.1曲です。
 

4 イーハトーヴ Khamai Leon

タイトなリズムの演奏にフルートが乗っかるだけでエスニックにかっこよくなるんですねぇ。そこから打って変わってぶわっと広がる幻想的で開放感のあるサビなんかも大好物な楽曲です。

 

3 魔王様 ポップしなないで

間違いなく上半期一番聴き倒していた曲。
ポップしなないでのファンタジーな部分がふんだんに表れているのはもちろん「ふたりでさ、このままさ、世界を牛耳っちゃてさ、」の「さ、」が気持ちよくってしょうがない。新しいポップしなないでを感じましたね。

2 週刊奇抜 カラコルムの山々

掟破りの2曲ランクイン。それほどこのバンドは心に突き刺さった。不思議な音とアングラな歌詞、ノリノリなサビとすべてが素晴らしい。『週刊奇抜』というのはあくまでこの楽曲の世界での雑誌の名前に過ぎないが、この「奇抜」というのが彼らのバンド全体の世界観を表す言葉として秀逸なので、とてもいい言葉を選んできたなと感心している次第です。奇抜でありたい。
 

1 狂想・未来・ロマンチカ 武田理沙

これは完全に僕の好みだったからだと言わざるを得ない。即興音楽を得意とする音楽性と印象的なサビ、拍子やリズムを自由に切り替えつつも破綻しないバランス感覚、多彩な曲展開。そのすべてがブッ刺さった曲。同じ曲なのに毎回なぜかハラハラワクワクしてしまうという稀有な聴取体験をしています。文句なしの2024年1位。
 
 
以上です。今年はいつにも増して個人的好みな曲が揃っていて、上位はずっとガチガチでしたね。僕の好みを知っている方からしたら「ジロウの選曲やなぁ~」と思っていただけると思います。
そんな感じで2024年もありがとうございました。
それでは。