SEOでは、「被リンク」=リンクを受けることは非常に重要です。
Googleのアンドレイ・リパツェフ氏も、被リンクはSEOにおいて、いまだに重要なランキングシグナルであることを明言しています。
1 & 2: Links & Content
●引用元:Now we know: Here are Google’s top 3 search ranking factors
しかし、そうであるにもかかわらず、気づかないうちに被リンクを活用できていないケースをよく目にします。
そこで今回は、被リンクを活かすために、活用できていない被リンクページを見つける方法を解説しますので、ぜひ試してみてください。
活用できていない被リンク・ページの見つけ方
被リンクを活用できていないページは下記の5つになります。
- 「noindex」が入っているページ
- 404エラーページ
- 最終リダイレクト先が「noindexページ」
- 最終リダイレクト先が「404エラーページ」
- canonical先が「noindexページ」
これらのページの見つけ方を順を追って説明します。
①Search Consoleから被リンクを受けているURLをダウンロード
Search Consoleのサイドバーにある「リンク」を選択し、「上位のリンクされているページ」の「詳細」を選択します。
次に右上にある「エクスポート」の「Excelとしてダウンロード」を選択します。
ダウンロードしたExcelファイルにあるURLが、被リンクが張られているページになります。
このURLを切り取ってテキストファイルに保存してください。
②「Screaming Frog SEO Spider」の設定・クロール
Screaming Frog SEO Spiderは「500URL」までなら無料で使用できるツールです。
●ダウンロード先:「Screaming Frog SEO Spider」
Screaming Frog SEO Spiderを起動させ、「Mode」の「List」を選択します。
「Upload」の「From a File」を選択し、先にSearch Consoleからダウンロードしてテキストファイルに保存したものを選択します。
ファイルが読み込まれたら「OK」をクリック。
クロールが始まりますので、ゲージが100%になるまで待ちます。
100%になったらクロールが完了です。
③「noindex」が入っているページを探す
左上にある「internal」タブを選択します。
「Indexability Status」の列に「noindex」と記載されているURLがnoindexが入っているページです。
貴重な被リンクが得られているのに、noindexが入っていると被リンクの効果を得られなくなります。
Google のジョン・ミューラー氏も下記のように話しています。
noindex にしたり、robots.txt でブロックしたりすると、そのページに関連付いているシグナルは基本的にはすべて失われる。なくなってしまうんだ。
たとえば誰かがページにリンクしてあなたがそのページに noindex を設定していたとすると、どこにもリンクしていないことになる。
●引用元:「重複コンテンツ対策にはrel=canonicalを推奨、noindexタグではシグナルがすべて失われる | 海外SEO情報ブログ」
そのため、検索結果に出したくない明確な意図がなければnoindexを外すことを推奨します。
④ステータスコードが「404」のものを探す
「Response Codes」タブを選択します。
「Status Code」の列に「404」と記載されているURLが404エラーになっているページです。
存在していたページを削除(404エラー)にした場合、しばらくするとインデックスから削除されます。
そのためnoindexのケースと同様に、被リンクが張られている場合 その効果を失うことになります。
●参考:ウェブマスター オフィスアワー 2018 年 12 月 17 日
対処方法としては、移行先のページが存在するのであれば そのページに301リダイレクトをします。
もしなければ、下記のように上位階層のページに301リダイレクトを推奨します。
これにより被リンクの効果(リンクジュース)を上位階層のページに引き継がせます。
このケースで多いのが「過去のイベントページ」です。
イベントを告知したとき、被リンクがせっかく集まったのに、イベント終了後に削除(404エラー)にしてしまうケースをよく見かけます。
このイベントページに貼られたリンクを有効活用するためにも、イベントページは削除せずに残しておくことをおすすめします。
どうしても削除しなければならない場合は、属性の近いページに301リダイレクトを行うことで、被リンクを活かすことができます。
⑤最終リダイレクト先が「noindexページ」のものを探す
「Status Code」の列に「301」と記載されているURLを探します。
実際にそのページを開き、最終リダイレクト先に「noindex」が入っているか確認します。
その際に役に立つのは、Chromeの拡張機能の「NoFollow」です。
開いているページに「noindex」が入っていると、下記のように表示されますので便利です。
●Chromeの拡張機能:NoFollow – Chrome ウェブストア
このケースは下記のような状態で、先に説明しましたnoindexページと同じ理由で被リンクの効果を失っています。
この場合も、UI/UXや運用上のデメリットがない限りは、noindexを外すことをおすすめします。
⑥最終リダイレクト先が「404エラーページ」のものを探す
手順は「手順⑤ 最終リダイレクト先が「404」のものを探す」と同じで、301リダイレクトしているページを探します。
実際にページを開いて、最終リダイレクト先が「404エラーページ」のものを探します。
その際に役に立つのは、Chromeの拡張機能の「Redirect Path」です。
下記のようにビジュアル的にリダイレクトの過程が見れるため、よく使用しています。
●Chromeの拡張機能:Redirect Path – Chrome ウェブストア
「Redirect Path」を使用して、下記のように最終リダイレクト先が404のものを探します。
このケースは下記のような状態で、先に説明しました404エラーページと同じ理由で被リンクの効果を失っています。
そのため、最終リダイレクト先を正しいURLに変更してください。
「Screaming Frog SEO Spiderの有料版を利用している方」向け
有料版(年間149ユーロ、約20,000円)だともっと簡単に見つけることができます。
「configuration」>「Spider」を選択。
次に「Advanced」タブを選択し、「Always Follow Redirects」にチェックを入れます。
あとは先の「手順② Screaming Frog SEO Spiderの設定・クロール」と同じ。
クロールが終わったら、「Reports」>「Redirects」>「Redirect Chains」を選択。
「redirect_chains」というExcelファイルがダンロードされます。
その中にある最終リダイレクト先のステータスコードが「404」のものが対象URLになります。
⑦canonical先が「noindexページ」のものを探す
「Canonicals」タブを選択します。
「indexability Status」に「Canonicalised」が記載されているページを探します。
そのページを実際に開き、canonical先がnoindexページかどうか確認して下さい。
このケースは下記のような状態です。
Google Webmaster HangoutでGoogleのジョン・ミューラー氏は、noindexページにcanonicalを向けている場合、canonicalを向けているページもnoindexページとして扱うと話しています。
そのため 下記のような状態になることから、このケースも被リンクの効果を失うことになります。
特に意図がなければ、canonical先のnoindexを外すことを推奨します。
まとめ
SEOにおける被リンクを無駄にしているケースと、その見つけ方を開設しました。
実際に試していただくと、「こんなページにもリンクが貼られていたのか」という気づきが得られると思います。
せっかく貼ってもらった被リンクを無効化しないためにも、ぜひ今回紹介した内容を試してみてください。
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