之の日本語訳

((文語文[昔の書き言葉])) 行く，赴く，至る．

((文語文[昔の書き言葉])) 代詞

1

（3人称代名詞として専ら目的語に用いて人を指し）彼，あれ，あの人．≦他，他们．

2

（3人称代名詞として専ら目的語に用いて事物を指し）これ，それ．≦它，它们．

3

（指示代名詞として用い）この，その．≦这，那．

4

‘之’を加えて4字句を作り，語気を整える；‘之’そのものは具体的意味を表わさない．

助詞

1

（書き言葉に用い，〔修飾語＋‘之’＋被修飾語〕の形で，修飾語が被修飾語の所有者を示し）…（の所有するところ）の．

2

（書き言葉に用い，多く〔複音節修飾語＋‘之’＋単音節被修飾語〕の形で4字句を作り，修飾語が被修飾語の存在する場所，関係する時間，所属・属性などを示し）…の…．≒的．

3

書き言葉に用い，〔複音節修飾語＋‘之’＋単音節方位詞〕の形で4字句を作り，被修飾語が修飾語に対する時間・場所・位置・範囲を限定する．⇒之后 zhīhòu ，之际 zhījì ，之间 zhījiān ，之内 zhīnèi ，之前 zhīqián ，之上 zhīshàng ，之外 zhīwài ，之下 zhīxià ，之中 zhīzhōng ．

4

（書き言葉に用い，〔修飾語＋‘之辈（之类・之列・之徒・之众）’〕などの形で4字句を作り）…の［たぐい・部類・徒・衆・連中・やから］．

5

（書き言葉で，〔主語（主語＋‘之’＋述語）＋述語〕の形で用い）…の…であることは…．

6

書き言葉に用い，1つの文中に語と語の関係を示す‘的’が幾つも重なる場合，複雑な修飾関係を明確にするために‘之’を併用する．

7

（書き言葉で，〔数量詞［＋名詞］＋‘之’＋単音節形容詞〕の形で用い；…の数量に達するほど）そんなに，こんなに．

8

書き言葉で，〔‘非常之［地］’＋形容詞〕の形で用いる．⇒非常 fēicháng 4．

9

（書き言葉で，‘…之一［…之二］’の形で用い；…の中の）一つ・一人である．

10

（書き言葉に用い，‘…分之…’の形で分数を示し）…分の…．