千原蓮氏が語る「はてな女子限界説」の真相に迫る。
昨今、はてな村界隈でささやかれる「はてな女子限界説」をご存知でしょうか。この説によると、はてな女子は10年後、完全に絶滅すると断言されています。本日は、その展望について、SNSシンクタンクのCEO千原蓮氏に解説していただきました。
ネットビジネスは男性にアドバンテージ
はじめに千原氏、はてな女子を論じるには、まず男子を比較対象にあげる必要がある、と前置きして語り始めました。
千原「ウェブコンテンツの現在の主流は、ゲーム、音楽、アニメ、マンガなど、多種多様ですが、これらはすべて情報、つまりデジタルデータです。そして、そのほとんどが男性の趣味です。たとえば「ネタフル」が売っていたのはガジェットとデザインです。売るというと語弊がありますが、PV≒収益という観点からすると、趣味を発信して収益を得るのは、ひとつのビジネスの形でしょう。そしてブログビジネスの成立には、継続的な更新が不可欠です。つまり、更新モチベーションを維持し、継続的に収益をあげるには、自分の趣味、または興味があるものでなければならないのです」
インターネットでは女子は不利?
「女子がネットで儲けるのは難しいのか、継続が困難なのか?と言えば、そんなことはまったくありません。通販好きの女性は山ほどいますし、コスメ、ファッション、アイドル、音楽、というように、ネット通販には女性に適した商材が豊富にあります。そして女性は購買力も高い。
これらのファクトにおいて、女性が発信するネットビジネスは、学生時代にオシャレと男にしか興味がなかった女性たちがフロントランナーです。彼女たちの成功の秘訣は、趣味と実益の奇跡的なマッチングです。
継続が容易なんですよ。自分の趣味を友達としゃべっていたらお小遣いになった。気がついたらビジネスになっていた。それがアメブロ女子です」
はてな女子限界説
千原「そこで問題になるのが、はてな女子です。彼女たちは良識と教養のある、いわゆる大人の女性です。知的な文章で日常を綴り正しい日本語で良書を紹介する─。音楽は聴きますがゲームはしません。グーグルポリシーを忠実に守り、きちんとした礼儀でリスナーを集めます。はてな界隈で似たようなフォロワーと絡み、着々とスターやブックマークを収集します。
しかし、働く女性が本を買いますか。PTAのベルマークを切りぬく女性が読書をしますか。そんなヒマがあると思いますか?
生活雑記は、読みものとしては面白いかもしれません。
読みものとして、いくらアクセスや共感を得られても、収益コンテンツとしての価値はゼロ。つまり、はてなのコミュニティで集めたアクセスは、カネになりません。
しかも、中途半端にSEOをかじったがため、お友達の広告は間違っても踏みません。ブログを個人商店に例えましょう。いつも来るけど何も買わない、だけどコメントだけは一人前、という、言ってしまえば迷惑な客です。
検索流入で収益を上げているのは、ファッションブランドや流行のコスメでしょう。しかし、残念ながら、はてな女子はファッションやコスメに強くありません。逆説的ですが、それらは中身ではなく、外見を飾るものだからです。つまりはてな女子の本質は、ネットの商材と致命的にミスマッチなんですよ」
千原氏は続けて、はてな女子のブログに限界を感じ始めているという。
千原「学生時代から優等生で通してきた彼女たち。そんな彼女たちにとって、Googleの奔放な振る舞いはあまりにも理不尽です。しかし彼女たちは、お笑いやアニヲタを見下しても、現実的なPVを見過ごせる度量はありません。その二律背反が彼女たちをいっそう苦しめているのです」
はてな女子の未来
はてな女子はもう限界、それだけを指摘して終わるのはあまりにも無責任、と語る千原氏は、最後にこんなアドバイスを残しています。
千原「私もそこまで鬼ではありません。まだはてな女子にもチャンスはあります。ピンチをチャンスに変える、知性が強みになる分野に救いを求めるのです。たとえば病気。婦人病系のコンテンツはある程度の検索流入が期待できます。チート的ですが看護師の人材派遣のアフィリエイトはアツいかもしれません。隣人トラブルの法的な解決といった泥臭いライフハックもいいでしょう」
千原氏は、最後に「はてな女子は近い未来、歴史の裁きを受けるだろう」そう言いのこして、Androidのディスプレイをスワイプしました。
「はてな女子限界説」は、現実に訪れるのでしょうか。
はたして10年後に生き残るのは何者なのか?
すべてのはてな女子に、歴史の審判が下されようとしています。