スバルは日本の中堅自動車メーカーですが、独自の車作りが特徴的で熱狂的な案が数多くいることでも有名です。
そんなスバル車ですが、故障などの耐久性についてはどうなのでしょうか?
今回はスバル車の耐久性についてご説明します。
スバル車の耐久性
車の耐久性というのは政府やメーカーが故障率のデータを公表していないこともあり、実はあまり客観的に見れるものではありません。
しかし一つの指標としてアメリカのJ.D. パワー社が調査、発表しているメーカーごとの耐久品質調査があり、新車購入から3年〜5年経過した時点での不具合件数をまとめたものです。
これによると日本市場でのスバルの順位は9位となっており、国産車メーカーではマツダについで低い順位となっています。
ランキング | メーカー | 不具合指摘件数 |
1 | トヨタ | 59 |
2 | レクサス | 63 |
3 | ホンダ | 74 |
4 | メルセデス・ベンツ | 75 |
5 | スズキ | 79 |
6 | 三菱 | 80 |
7 | 日産 | 80 |
8 | ダイハツ | 82 |
9 | スバル | 82 |
10 | MINI | 88 |
11 | マツダ | 93 |
12 | BMW | 106 |
しかし数値を見てみると5位のスズキから9位のスバルまではわずか3ポイント差しかなく、スバルの耐久度はメーカー平均クラスであることがわかります。
またスバル車には耐久度が高くなる特徴もいくつかあり、決して車が故障しやすいメーカーではありません。
ほかのメーカーの耐久性(故障率)については、以下の記事で詳しくまとめています。興味のある方は、あわせて参考にしてみてください。
トヨタは故障が多い?壊れやすいのか故障率をもとに解説!ホンダは故障が多い?壊れやすいのか故障率をもとに解説!レクサスは故障しない?逆に多い?故障率を徹底解明!振動の少ない水平対向エンジン
スバル車の主力エンジンといえば世界的にも珍しい水平対向エンジンですが、このエンジンは振動が少ないことが特徴でエンジンの耐久性アップに一役買っています。
水平対向エンジン/ボクサーエンジンのメリット5つとデメリット5つ!音がいい?!車の故障というのはいろいろな原因があるのですが、その一つはエンジンの振動です
エンジンは車の部品の中でもっとも振動の多い部分であり、なおかつ内部で高回転しているので振動の周波数も高くなります。
エンジンの振動は車の耐久度を考える上では一番大きな要素です。
車の設計時にエンジンの振動は大きな問題で、部品一つ一つの強度設計に必須なだけでなく、音の問題にも派生します。
振動の大きなエンジンだと部品の強度をあげなければならず、また経年劣化による故障もふえる原因になります。
その点水平対向エンジンはエンジンの形式としてそもそも振動が少ないので、エンジン振動による故障のリスクが少なくなります。
これだけでも車の耐久性は他社の車より有利と言えるのです。
なお水平対向エンジン自体の耐久性については、以下の記事でさらに詳しく解説しています。ご参考にしてみてください。
水平対向エンジン/ボクサーエンジンの寿命(耐久性)は短い?メンテナンス次第で変わる?!剛性の高い車体設計
スバル車はよく欧州車のようだと言われるのを聞きますが、これは車体設計が欧州車に近く、剛性の高いしっかりした車に仕上がっているからなのです。
そして車体剛性の高さは車の頑丈さに直結しますので、車体の耐久度も高いレベルにあるのです。
車の剛性はそのメーカーの考え方や国ごとの環境で高い低いが決められていますが、日本車のほとんどはそこまで高い剛性をもとめられておらず、それよりは軽量化と燃費に重点をおいています。
それに対し欧州ではアウトバーンなどでの高速走行の頻度が高いので高速安定性が重視され、操縦の安定性の直結する車体剛性は高いものが求められます。
スバルの車は日本車の中では合成の高い車体設計を行っており、高速安定性というよりは運転の安定さを求めた結果といえます。
特にスバルは本格的なAWDにこだわっており、それにあわせて剛性をあげているとも言えます。
剛性が高い車体は車体の歪みや経年劣化にも強いので、長く乗っていても問題が起こりにくく耐久度が高いのです。
剛性については以下の記事でも触れています。ぜひあわせてご覧ください。
スバル車の決定的な特徴5つ!長所から欠点まですべて解説します!100,000km超えでも故障が少ない
スバル車のユーザーさんにはその車に長く乗っている人が多く、100,000kmや150,000km乗っていても大丈夫という意見が数多くあります。
一般的に車の寿命のひとつとされているのは100,000km走行経過時で、このぐらいの距離を走った車にはいろいろとトラブルが増えてきます。(寿命の詳細は以下の記事をご参照ください。)
中古車は走行距離が何万キロまで安心して乗れる?答えはこれだ!定期交換部品は当然変えなくてはいけないにしても、そうでない部品の故障も増えてくるのがこの時期です。
しかしスバルオーナーの意見を見てみると、定期交換部品や消耗品の交換は行っているものの、それ以外の重大なトラブルはあまり起こらないのがスバル車のようです。
当然メンテナンスを怠っていればトラブルはあるでしょうが、スバルオーナーは車好きの人が多いのでそのあたりはしっかりしているのです。
そのお陰もあり100,000kmではほとんど問題らしい問題もなく、150,000km、200,000kmまで乗る人も数多くいます。
前述の車自体の耐久性の高さに加えて、メンテナンスをしっかりするユーザーが多いことでスバル車の耐久性は高いものを維持できており、長い間1台のスバル車と付き合うことができるのです。
ですので、耐久性の観点からいえばスバル車はおすすめできます。
ちなみに正しいやり方で値引き交渉をすれば、スバル車も普通より安い価格で車を購入できますよ。
このやり方を知らないと最大60万円以上も損しますよ。詳しく知りたい方は、下記の『たった1分で車を60万円値引きできる裏技』のページをご覧ください。 たった1分で車を60万円値引きできる裏技!安く購入する秘密のテクニックとは?!スバル車のユーザーの声
スバルの耐久度の高さを証明する情報はTwitterにもあげられており、その中からいくつかご紹介したいと思います。
ボルボより頑丈なスバル
もしかしたらいかれたエンジンのクルマの名はボルボですか?ニューヨークでは多くのボルボのオーナーが友人を含め突然エンジンがいかれたという話を聞いています。その後みんなスバルに買い換えてとにかくエンジンが壊れないので滅多に誰もスバルを売ることもなく中古車も滅多に見当たらないそうです。
— 平川典俊 (@soudearunara) 2017年9月22日
ボルボといえば頑丈で耐久性が高いことで有名なメーカーですが、ニューヨークではそんなボルボよりスバルのほうが壊れにくいという評判があるようです。
世界に名だたるボルボより評価が高いというのはスバルの良さをアピールするにはまたとない結果ですよね。
なおボルボの耐久性・安全性に関しては、以下の記事で詳しくまとめています。
ボルボの安全性が最強と言われる3つの理由!安全機能がたくさんだった?!軽自動車でこの耐久性
無事に車検終了
178,980km…壊れないように早めにタイベル交換しますかねぇ
まさか軽自動車で2度目のタイベル交換をすることになるとは…
まだだ…まだ行けるはずだ!!#SUBARU #R2#山本マサユキにフォローされると車が壊れる都市伝説 pic.twitter.com/sPePpC3ZCt— モッシー (@motimoti03_05) 2017年9月9日
この方の車はスバルR2といって、まだスバルが自社で軽自動車を開発していた頃の1台です。
2000年ごろの車でそろそろ20年近くたつはずですが、180,000kmという軽自動車としてはかなりながい走行距離にも関わらずまだまだ現役のようです。
軽自動車にもこれだけの耐久性を与えるのはさすがスバルですが、現在のスバルの軽自動車はすべてダイハツ製になってしまったので、最新の軽自動車にはここまでの期待はできなさそうです。
頑丈さが売りのスバル
その時来てくれたJAFのお兄さんが、スバル車の安全性をベタ褒めしてました。
曰く「スバルの安全性は国産車で頭ひとつ抜けていると思う。外車も総じて車体は頑丈なのかもしれないけど、故障で出動することが多いから、その点はやっぱり国産車だと思ってる。次に自分が買うのはスバルに決めてる」と— ボンド (@bontasotan) 2017年9月29日
前述した車体剛性の高さ、つまり頑丈さはあのJAFの人にも認められているようです。
ここで言われている外車とはたぶん欧州車のことだと思いますが、車体剛性では同レベルでも外車は故障が多いのがネックですね。
その点スバルは故障の少なさは外車の比ではないので、安全、安心で乗れる車というわけです。
外車の故障の多さについては、以下の記事で解説しています。ぜひこちらもあわせてご参照ください。
壊れやすい?ベンツは故障が多いのか故障率の実態とは?!BMWは故障が多い?壊れやすいのか故障率をもとに解説!