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ポルシェ、マグネシウム製ルーフなどで軽量化された「911 GT3 RS」の受注開始

500PS/460Nm発生の水平対向4.0リッターエンジン搭載、ニュル北コースで7分20秒をマーク

2015年3月23日受注開始

2530万円

 ポルシェ ジャパンは、ジュネーブモーターショー(プレスデー:3月3日~4日、一般公開日:3月5日~15日)でワールドプレミアした高性能スポーツカー「911 GT3 RS」の受注を3月23日に開始する。価格は2530万円で、ステアリング位置は左のみ。

「現在考えうる最高のモータースポーツテクノロジーが導入された普段の街乗りにも使用できる公道仕様の911」「ロードゴーイングスポーツカーとレーシングカーとの間の壁を打ち破る」とする911 GT3 RSは、モータースポーツからフィードバックされたノウハウを投入。

 エクステリアでは、同社初のマグネシウム製ルーフとともに、カーボンファイバー製エンジンフードやフロントリッドなどを採用し、「911 GT3」から約10kgダイエット。加えて軽量ルーフによって重心が下がり、横方向のダイナミクスが改善されたという。さらにフロントリップスポイラーや大型リアウイングといったRS専用エアロパーツが装着されている。ボディーサイズは911 GT3よりも48mm広く、21mm高い4545×1900×1290mm(全長×全幅×全高)となっている。

 搭載エンジンは、911 GT3が475PS/440Nmを発生する水平対向6気筒3.8リッターなのに対し、911 GT3 RSは排気量が4.0リッターとなり500PS/460Nmを発生。911シリーズのダイレクト・フューエル・インジェクション自然吸気エンジンとしては最大の排気量と出力が与えられたといい、0-100km/h加速は3.3秒、0-200km/h加速は10.9秒を実現。トランスミッションは専用開発の7速デュアル・クラッチ・トランスミッション「PDK」が組み合わせられる。また、ニュルブルクリンク北コースのラップタイムは911 GT3では「7分30秒を切る」とアナウンスされていたが、911 GT3 RSでは7分20秒をマークしたことが明らかにされている。そのほか、従来のマニュアルトランスミッションのクラッチに相当する「パドルニュートラル」クラッチ解除機能や、ピットスピードスイッチによる速度制限機能なども搭載されている。

 インテリアは911 GT3をベースとしつつ、シートは918スパイダーのカーボンファイバー製フルバケットシートをベースにしたものを採用。また、フロントシート後方に装着されるボルト固定式のリアロールケージ、バッテリーマスタースイッチ用部品などを標準装備するとともに、6点式運転席シートベルトや消火器なども別途用意される。

911 GT3 RSの動画

(編集部:小林 隆)