医療データ解析の課題を「秘密計算」で解決 NTT ComとTXP Medicalが業務提携

今年10月に資本業務提携を締結したNTT Comと医療系スタートアップのTXP Medical。医療データの解析にはセキュリティの問題が付きまとうが、これをNTT Comの秘密計算サービス「析秘」で解決していきたい考えだ。

NTTコミュニケーションズ(NTT Com)とTXP Medicalは2024年12月17日、10月に締結した資本業務提携に関する記者説明会を開催した。

TXP Medicalは、2017年に設立された医療系スタートアップ。大型病院や自治体向けに患者情報記録・管理システムを提供する「医療プラットフォーム事業」と、医療データを活用した製薬・医療機器メーカー向けサービスを展開する「医療データ事業」を手掛けている。

TXP Medicalの主な事業内容

TXP Medicalの主な事業内容

NTT Comも、ICTを用いて企業DXや社会課題を解決する「Smart World」の実現に取り組んでいる。なかでも同社は、医療・ヘルスケア業界のDX支援に力を注いでいる。

その基盤となるプラットフォームが、「Smart Data Platform(SDPF) for Healthcare」だ。データの収集から蓄積、管理までをワンストップで提供するだけでなく、匿名加工などのデータ解析に必要な機能を具備する。

Smart Data Platform for Healthcareの概要

Smart Data Platform for Healthcareの概要

しかし、医療データには個人情報や機密情報が含まれているケースが多く、データ分析においては適切なセキュリティ管理が求められる。それに寄与するのが、SDPF for Healthcare上で提供する秘密計算サービス「析秘」だという。

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