田中圭一×魔夜峰央先生インタビューこぼれ話|「わが生涯に一片のコマあり」第9回
漫画家・田中圭一が、「漫画家が命を込めた一コマ」について漫画家にインタビューする企画「わが生涯に一片のコマあり」の第9回が公開されました。
今回のゲストは『パタリロ!』や『ラシャーヌ!』などのヒット作を持つ魔夜峰央先生です。
パロディー漫画家の田中圭一が、高校時代にハマった『パタリロ!』。その作者である魔夜先生と初めてのご対面。ファンの間で語り継がれる“あの一コマ”に迫っています。
ここでは「わが生涯に一片のコマあり」番外編として、本編ではご紹介しきれなかった、アニメ版「パタリロ!」にまつわる「インタビューこぼれ話」を掲載いたします。
『パタリロ!』ファンなら誰もが知っている「クックロビン音頭」と、声優さんが決まった過程についてのお話です。
インタビュー本編とあわせてお楽しみください!
魔夜峰央先生(以下、魔夜)「アニメは、僕は全然タッチしていなくて、声優さんを選ぶところしかやっていなかったものですから、TV で初めて、放送された一回目を見たんですよ。そうしたらいきなり『ヒースロー空港』って、ナレーションと一緒にマンガの四角い囲みで出てきて、『えーっ』みたいな(笑)」
田中圭一(以下、田中)「忠実すぎるほどの再現度ですね(笑)。クックロビン音頭が入ってくる感じとかも、テンポの良さをすごく活かしていて、あれは本当に頭の中でループしますよね」
魔夜「最初は曲がなかったんですよね」
田中「そうですね、途中からついたんでしたよね」
魔夜「そのうちなんか作りましょうかっていう話になって、それでできたのがあの曲だったんですよ。何曲か候補があって……4曲くらいあったと思います。きっと、あれが一番良かったんですよね」
田中「なるほど、そこについては魔夜先生にもおうかがいがあったんですね。そして、声優さんを選ばれるところにも立ち会われたという」
魔夜「何人か候補があって、テープを送ってきたんですよ。で、バンコラン(曽我部和恭さん)はすんなり決まってて、マライヒは何人か候補があって。三ツ矢雄二さんかな、マライヒで応募してきたらしいんですが、どう聞いてもオカマなんですよ(笑)。
結局、女性がやるっきゃないだろうっていうことで、藤田淑子さんになったんですけど。で、パタリロの白石冬美さんについては結構揉めましたけど、今考えたら、白石さんで良かったなと思いますね」
かつてアニメを観ていたファンにとっては、思わずキャラの声が脳内再生されるエピソードかもしれませんね。
インタビュー本編では、魔夜峰央先生のマンガ創作秘話が語られています。
漫画家×漫画家の創作ダマシイ溢れるインタビュー、どうぞご覧ください!
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