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【ニールセン調査】日本の最新ソーシャルメディア・トレンド - ブログとツイッター普及は世界トップ,Facebookも3%超

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ニールセンが6月30日に開催したウェビナー「アジアパシフィックにおけるソーシャルメディアのトレンド」(サマリー資料 PDFダウンロード)は,日本をはじめ,中国,韓国,インド,オーストラリアにおけるソーシャルメディア最新トレンドの比較がされており,非常に面白い分析結果になっている。

当記事では,この中から日本のソーシャルメディア最新トレンドをピックアップして紹介したい。

 
まずニールセンが日本の特徴としてあげている点は次の3点だ。

  • 最も顕著なソーシャルメディアは「ブログ」
    日本では毎月100万超のアクティブ・ブログを収集しているが、これは他のアジアパシフィック諸国を大幅に上回っている。企業もブロガーへのアプローチを積極的に行なっており、新商品発表時にはブロガーを集めて口コミ波及を狙っている。
  • Twitter のリーチも、今やアメリカを上回る
    2010年4月時点でのTwitter のリーチは日本では16%、対してアメリカでは10%(アクティブ・インターネットオーディエンスに占める比率)。企業もTwitter の使用を開始、PR活動のサポートとして、公式アカウントを開設する場合も。
  • ソーシャルメディアを介してのエンゲージメント構築は、まだ発展途上
    企業にとって、ソーシャルメディアは多くの消費者に対して自然にアプローチする手法。しかしながら、実際にはまだまだ1方向の「プッシュ」型コミュニケーションが主流となっている。また、ソーシャルメディアにおけるカスタマー・サポートも初期段階にある。

特に興味深いのは,日本は「世界随一のブログ大国」であり,「Twitter浸透度も世界トップ」としている点だ。2006年度のテクノラティ調査でも,ブログにおける日本語比率が37%と英語をしのいでトップ(CNET記事)となっており,日本人が世界で最もブログを愛する民族であることは間違いないだろう。

【参考記事】
ついに月次訪問者でツイッターがmixiを抜いた!さらにツイート数で米国を逆転か? (6/1) 

 
下表は「日本のソーシャルメディア,クチコミサイトTOP10の月次ユニーク訪問者数(UV数)とコメント数」(PCベース,携帯は含まれていない)だ。これを見るとブログサイトが6社を占めており,特にアメーバブログの圧倒的なコメント数が注目される。クチコミ数だけで見ると,アメブロがトップで1260万件,続くTwitterは1181万件。第三位以下を1ケタ以上引き離してダントツであることがわかる。 (下記図は現PDFをそのまま記載していますが,アメブロのカンマ位置がずれており,数字を読み間違えました。失礼しました) クチコミ数だけで見ると,ツイッターがダントツで1180万件,続いてアメブロが126万件となっている。

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またPCベースのソーシャルネットワーキングの月次ユニーク訪問者数では,既報の通り,すでにTwitterはmixiを交わし,日本でトップのポジションを得た。対前年比では1900%という驚異的な成長で,しかもその加速は現在も続いている。

またここで注目すべきはFacebookの堅調な伸びだろう。多くのFacebookユーザーが体感しているように,最近明らかにFacebookのアクティブ度が上がっている。

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Facebookの月次ユニーク訪問者数は2010年4月時点で187.3万人。日本のアクティブ・ネットユーザー6060万人に対してリーチ率3.1%まで上昇している。ちなみにTwitterがそのレベルに達したのは昨年7月。私もそうだが,登録していたもののあまり利用していなかった多くのユーザーが戻ってきて,本格的にツイートをはじめたタイミングだ。今,Facebookはまさにその時期に来ているのだろう。そしてツイッターの場合はそれ以降わずかな踊り場を経て急上昇をはじめている。

ちなみにキャズム理論で言うとこの3.1%はイノベータからアーリーアダプターに移行しつつあるリーチ率に相当する。筆者の感覚では,ごく最近までのFacebookは (1)海外交流の多い利用者  (2)ソーシャルゲームを調査する企画者  (3)ソーシャルメディアに関心を持つマーケッター を中心とした実験的利用にとどまっていたように思う。それがオープングラフ発表以降,マーケティング系,テクノロジー系のアーリーアダプター(昨年7月以前にツイッターを利用していたユーザー)の利用が活性化し,いよいよ本格的な普及のきざしが見えてきた。

日本はFacebookがトップSNSのポジションをとっていない主要5ヶ国(日本,中国,韓国,ロシア,ブラジル)のうちの一つだが,今後の上げ潮を予感させる重要なターニングポイントと言えるのではないだろうか。

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【出所: @IT 情報マネジメント】

 
そして最新トレンドでは,もう一つ注目すべきメディアがある。それはUstreamへの期待感だ。

次の図は,消費者の間で何が話題になっているのかを調査した「月次バズボリュームの推移」だ。つまりこれから何がはやるかのバロメータになるものだ。

 

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すでにツイッターは認知率70%を超え,バズとしては成熟期に入ったが,ここに来て一気に上昇しているのがUstreamだ。そのクチコミ成長はすさまじく,2010年5月の時点でmixiと同程度になっているのだ。

そもそもUstreamはツイッターとの相性が抜群で,多くの場合併用されている。今後もツイッター普及にしたがって相当な伸びが期待できるメディアと言えるだろう。ただし先日,YouTubeが5周年記者会見でリアルタイム動画配信を検討中と発表しており,ニコニコ生放送も含め,三つ巴でこの急成長市場の覇権が争われることになりそうだ。

 
【追記】

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【国内外SNS関連】

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【2010年5月最新版】直近決算発表に基づくmixi,GREE,モバゲーの業績比較 (5/19) 
Yahooとモバゲーの強者連合,そのインパクトと背景にある競争戦略を読む(4/30) 
Google1650円,Facebook280円,GREE1985円 ~ メガサイトは訪問者あたりいくら稼く?(3/19) 
直近決算発表に基づくmixi,GREE,モバゲーの業績比較 ~ オープン化による影響は?(2/10) 
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