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定年後の生活ブログ https://www.teinenoyaji.com/

四国で生まれ育ち、教員定年後に行政書士となって第2の人生を歩み始めました。四国のことを知ってもらいたくてブログを書いています。 資格試験についても書いているので、お役に立てればうれしく思います。

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2020/03/24

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  • 早くも満開、2月の「雪割り桜」(高知県須崎市)

    早くもお花見 昨年の2月18日(日)、高知県須崎市桑田山(そうだやま)地区で桜を見ることができました。 言葉にならないぐらい、見事な満開となっていました。 寒いこの時期に、こんなにも見事な桜を見ることができて、感動したものです。 今年も奇麗な桜の開花を、一足早く愛でることができるかな。 「雪割り桜」 桑田山(そうだやま)地区には1000本近くの桜の木が植えられており、地元の人たちが世話をし、大切に守っています。 正式名称は「ツバキカンザクラ」(椿寒桜)といって、2月中旬から咲き始める早咲きの桜です。 桜の下には菜の花が咲き誇り、桜のピンクと菜の花の黄色のコントラストが、とても印象的でした。 ま…

  • 三百年以上前に建てられた古民家「眞鍋家住宅」と梅の花

    梅の花 昨年の2月14日、梅の花を見に、愛媛県四国中央市の切山地区へ行ってきました。 紅白の梅の花が満開で、山深い山村に華やかな色どりを添えています。 春の訪れをようやく感じられる一時でした。 眞鍋家住宅 四国中央市の山深い切山という地区には、17世紀後半の江戸時代に建てられた民家があります。 今から300年以上前の建物で、現存している民家としては愛媛県では一番古いものといわれています。 貴重な歴史的建造物として、1970(昭和45)年には国の重要文化財に指定され、修復されながら大切に保管されてきました。 外観 建物は幅10,3m、奥行き6,1mの寄棟造りの茅葺きです。 見取り図 入口にあるニ…

  • 愛媛県:県名の由来となった椿神社

    はじめに 境内 椿神社とは 椿祭り おわりに はじめに 松山市にあるその名の通り、椿が有名な「椿神社」です。 年が明け、厳しい冬の寒さが峠を越したころに、可憐な椿の花を神社で見ることができます。 また椿の花が咲く頃には椿祭りが催され、たくさんの参拝者で賑わいます。 境内 案内図 楼門 拝殿へ 拝殿正面 回廊 縁起物の納所 冨久を招く縁起物として、たくさんの「冨久椿」が納められています。 椿まつり期間中だけの特別な縁起物の「大繁昌守り」も収められていました。 椿神社とは 御祭神は伊豫豆比古命(いよずひこのみこと)伊豫豆比売命(いよずひめのみこと)伊与主命(いよぬしのみこと)愛比売命(えひめのみこ…

  • 41番札所龍光寺

    はじめに 車がやっと上ることができる細い道を上がった所に41番札所龍光寺があります。 歩き遍路の場合は、鳥居をくぐって境内への階段を上っていくので、ここはお寺ではなく神社かな?と思ってしまうほどです。 地元では「三間のお稲荷さん」と親しまれているようです。 静かな山里にある、神社とお寺が一体になっている41番札所でした。 境内 案内図 本堂 本尊の十一面観世音菩薩像が祀られています。1964(昭和39)年、信徒の浄財によって再建されたものです。 大師堂 七福神像 南予七福神の三番霊場ということで、恵比寿尊が祀られ、商売繁盛・豊漁・豊作の御利益があります。 縁起 寺伝によると、空海がこの地を訪れ…

  • 宇和島市立歴史資料館

    はじめに 宇和島市歴史資料館 樺崎砲台跡(かばさきほうだいあと) おわりに はじめに 愛媛県宇和島市には、現在、宇和島市立歴史資料館として利用されている歴史的建造物があります。 明治期に建てられた西洋風の、趣あるおしゃれな建物として、存在感は抜群です。 宇和島市歴史資料館 建築の様式 日本人が西洋風の建物を参考にして、見よう見まねで建てた「擬洋風建築」とされています。 「擬洋風建築」は、西日本に少ないことから歴史的に価値の高い建物のようです。 明治初期に、このような西洋風の建物を宇和島の人たちが建てたことは、宇和島の先進性を物語っているものだと思います。 屋根裏の蕪束(かぶらづか) かぼちゃ束…

  • 香川にある蝋梅(ろうばい)の名所「勝楽寺」

    2月になると、ほのかに甘い香りを楽しむことのできる、黄色くてかわいい花の蝋梅を見ることができます。 香川県の三豊市には、蝋梅の名所である「勝楽寺」があります。 毎年、いち早く春の訪れを感じさせてくれる場所となっています。 蝋梅(ろうばい)とは 延命院勝楽寺 境内 新四国曼荼羅霊場第20番札所 「一」の字石碑 縁起 延命古墳 おわりに 蝋梅(ろうばい)とは 蝋梅(ろうばい)は、別名、唐梅(からうめ)とも呼ばれており、中国原産の樹木です。 冬の1月~2 月、可憐でよい香りのする黄色い花が咲きます。 日本に蝋梅が入ってきたのは江戸時代頃のようです。 延命院勝楽寺 蝋梅の名所として有名な延命院勝楽寺が…

  • 道後 ぎやまんガラス館

    はじめに 道後 ぎやまんガラス館 庭園 館内展示 振鷺閣(しんろかく)の赤いぎやまん おわりに はじめに 道後温泉本館から少し上った高台に、おしゃれなカフェや結婚式場のある「山の手ガーデンプレイス」があります。 その一角にあるのが「道後 ぎやまんガラス館」です。 道後 ぎやまんガラス館 庭園 駐車場から、水と緑に囲まれた庭園を横目に見ながら美術館の入り口に至ります。 おしゃれな庭園には、白鷺のオブジェやワインボトルの滝など、ガラスと水を使ったオブジェが飾られており、写真映えする素敵な場所です。 夜にはライトアップされ、幻想的な空間が出現するそうです。 ガラス館入口 入口の受付から階下に降りると…

  • 道後公園 湯築城跡

    はじめに 湯築城 湯築城資料館 武家屋敷 河野氏 道後公園 おわりに はじめに 有名な道後温泉のすぐ近くに、今は公園として広く松山市民に親しまれている湯築城跡があります。 中世の城跡なので立派な城郭があるというわけではありません。 真ん中にある小高い丘を中心として、円の形をした内堀や外堀が掘られていることで、当時のお城の輪郭を知ることができます。 湯築城 湯築城は、中世に伊予国の守護であった河野氏が約250年間にわたって本拠としていた城です。 近世のお城に見られるような石垣や天守がなく、小高い丘を中心とした地形を利用した平山城です。 湯築城は江戸時代、松山藩の管理下に置かれていました。 明治に…

  • 坊っちゃんスタジアムにある野球歴史資料館(の・ボールミュージアム)

    坊っちゃんスタジアム 正岡子規の句碑 野球歴史博物館 「野球歴史博物館」 「の・ボールミュージアム」 おわりに 坊っちゃんスタジアム 松山市にある愛称「坊っちゃんスタジアム」は四国で唯一、3万人規模の収容人員を有する野球場です。 野球王国として知られる愛媛県を代表する野球場として2000(平成12)年に、松山城のすぐ下にある松山城山公園から、松山市南部の松山中央公園に移転して建築されました。 スタジアムではプロ野球の公式戦も行われ、オールスターゲームも開催されています。 正岡子規の句碑 俳人であり、明治を代表する文学者であった正岡子規が、松山に野球を伝えたと言われています。 幼名の升(のぼる)…

  • 道の駅「ふたみ」は「恋人の聖地」

    はじめに 道の駅「ふたみ」 恋人岬は「恋人の聖地」 おわりに はじめに 愛媛県松山市から車で約40分、松山自動車道の伊予ICから約15分。 海岸沿いの美しい景色を眺めながら国道378号線を走っていると「ふたみシーサイド公園」の看板が見えてきます。 伊予灘に面した海岸には白い砂浜が広がり、「夕日の観覧席」と言われている階段から見る夕日は絶景であることから、「日本の夕陽百選」にも選ばれています。 道の駅「ふたみ」 「ふたみシーサイド公園」には、2021(令和3)年5月にリニューアルオープンした「道の駅ふたみ」があり、たくさんの観光客でにぎわっています。 2F展望デッキ ふたみ渚のレストラン「モンド…

  • 伊予生糸の産地にある西予野村シルク博物館

    西予の養蚕業 西予野村シルク博物館 絹織物館 おわりに 追記:野村ダム はじめに 肱川流域の山並みが連なる西予市野村町は、「シルクの町」として国内外で高い評価を得ています。 明治初期より蚕糸業が始まり、優れた品質の生糸が生産されてきました。 山深い地域でありますが、養蚕に適した場所であったようです。 このような地にある、西予野村シルク博物館は、現代にも繋がっている生糸生産の歴史や文化を知ることができる博物館です。 西予の養蚕業 明治初期より始まった蚕糸業は、この地域が桑園に適した地であったことから急速に普及していきました。 大正時代には1,000戸以上の農家が養蚕を行うまでになっています。 恵…

  • 43番札所「明石寺」と「しあわせ観音」

    はじめに 境内 縁起 おわりに はじめに 43番札所の明石寺は、歴史ある卯之町のすぐ裏の山中にあり、車で参拝する場合は町の反対側から少し上っていきます。 山腹の深い森に囲まれていて、宗教的な雰囲気が醸し出されているお寺です。 明石寺は「めいせきじ」と読みますが、地元の方からは「あげいしさん」といわれて親しまれているようです。 境内 案内図 仁王門 本堂 本尊の千手観世音菩薩像が祀られています。 大師堂 地蔵堂 地蔵堂には、見事な彫り物が飾られています。 しあわせ観音と供養塔 納経所の隣から、西国三十三ヵ所の観音石像が置かれている道を上がっていくと「しあわせ観音像」が建立されています。 端正で慈…

  • 愛媛県西予市の「開明学校」と「宇和民具館」

    はじめに 開明学校 申義堂 宇和民具館 おわりに はじめに 西予市の卯之町は古くから栄えた在郷町です。 宇和街道の宿場町であり、明石寺の門前町であり、周辺の村々の中心でありと様々な顔を持っています。 教育にも熱心な地域であり、明治時代の学校である「開明学校」が今でも大切に残されています。 また、隣には地域の庶民の生活文化を知ることのできる「宇和民具館」も整備されており、昔懐かしい道具がたくさん展示されていました。 開明学校 1882(明治15)年、卯之町民の寄付で建築された西洋風の小学校です。 2階のアーチ型窓にはドイツ製ガラスが使用されていて、文明開化に向けて意気込む町民の教育に対する熱意が…

  • シーボルトの娘がいた愛媛県西予市「宇和先哲記念館と卯之町の町並み」

    はじめに かつて、シーボルトの娘がいた卯之町は、江戸時代から宇和島藩の在郷町として栄えていました。 このため古い町並みが残る歴史的景観が、重要伝統的建造物群保存地区となっています。 歴史と文化の豊かさを感じさせてくれる宇和先哲記念館と町並みを訪問しました。 宇和先哲記念館 入口 「先哲(せんてつ)」というのは、歴史的な偉人、賢人のことです。 宇和町にゆかりのある先哲が、数多く年表に記されていました。 記念館には、この地にゆかりのある先哲の資料が数多く展示されていました。 二宮敬作 江戸末期に八幡浜市で生まれた二宮敬作は、15歳で医師を志し、長崎にあるシーボルトの私塾「鳴滝塾」で西洋医学を学びま…

  • 西予市にある愛媛県歴史文化博物館

    はじめに 入口 2階・歴史展示 原始・古代 中世 近世 近・現代 2階・新常設展 1階・民俗展示 おわりに はじめに 歴史のある宇和町を見下ろす高台に、近代的建築の愛媛県歴史文化博物館があります。愛媛の歴史や民俗に関する資料が豊富に展示されているだけでなく、実物大に復元したセットや模型もたくさんあり、見飽きることのない博物館でした。 入口 玄関 エントランス エスカレーターで2階に上がり、広~いエントランスを通って、受付へ行きます。 はに坊 マスコットキャラクターの「はに坊」が出迎えてくれます。 展示室の竪穴式住居に住みついているハニワの国で生まれた男の子です。 ドングリが大好物で、古墳めぐり…

  • 愛媛県内子町の観光名所

    はじめに 内子町の観光名所 ①内子座 ②五十崎凧博物館 ③五十崎大凧合戦 ④C12形蒸気機関車 おわりに はじめに 愛媛県の内子町は、松山市から車で50分ほど南西に行った所にあります。 松山から宇和島への街道筋の町として栄え、また、江戸時代から明治にかけては和紙と木蝋の産地としても反映していました。 大正時代に建築された内子座や古い町並みがよく保存されている町です。 凧揚げが盛んな地域でもあり、五十崎凧博物館にその様子が展示されています。 内子町の観光名所 ①内子座 内子座は大正天皇の即位を祝って、回り舞台、花道、桝席、楽屋などがある純和風の本格的な芝居小屋として建築されました。 昭和40年代…

  • 大洲レトロタウン「ポコペン横丁」と「おおず赤煉瓦館」

    はじめに ポコペン横丁 まぼろし商店街1丁目 まぼろし商店街2丁目 昭和の家庭 おおず赤煉瓦館 おわりに はじめに 大洲レトロタウン「ポコペン横丁」は、どこか昔懐かしい響きの「ぽこぺん、ぽこぺん、だぁれが突っついた~」といって遊んだ、子供の頃を思い出させてくれる場所です。 昭和の懐かしさが漂う横丁が再現されていて、何かノスタルジーを感じさせてくれます。 昭和レトロを感じるモノが、あふれるほど展示されている館もありました。 「おおず赤煉瓦館」は「ポコペン横丁」の隣にあって、明治時代に建築された立派な建物です。大洲の歴史を感じさせてくれます。 ポコペン横丁 まぼろし商店街1丁目 入り口ゲートを入る…

  • 砥部焼伝統産業会館

    はじめに 砥部焼とは 砥部焼伝統産業会館 外観 館内展示作品 館外の作品 水琴窟 「砥部焼の五輪聖火台」モニュメント おわりに はじめに 松山市から南隣に位置する砥部町は、古くから砥部焼(とべやき)という焼き物の産地として有名でした。 現在でも数多くの窯元があり、焼き物の生産を盛んに行っています。 砥部焼伝統産業会館では砥部焼の歴史的な資料や貴重な焼き物、優れた現代作品が展示されています。また、催し物会場となる部屋や砥部焼の販売会場もあります。 このような焼き物の伝統産業館は全国各地にあって砥部焼伝統産業会館もその一つです。 「染付山水絵大壺」 砥部焼とは 砥部焼は、江戸時代に始まり約240年…

  • 一遍上人が修行した45番札所「岩屋寺」

    はじめに 境内 縁起 おわりに はじめに 紅葉が美しい四国山中の断崖絶壁の岩肌にへばりつくようにお寺があり、駐車場からも約30分ぐらいは山の中を歩いて上って行かなければなりません。 厳しい山道ですが、深山幽谷の自然の中を進んでいると、心も洗われてくるような感覚でした。 鎌倉時代中期には、一遍上人が岩屋寺で修行しており、その様子が国宝『一遍聖絵』に描かれているように、古くから山岳霊場として厚く信仰されています。 境内 境内案内図 参道口から本堂までは、急傾斜の坂や石段が約600mにわたって続いています。 参道入り口の石柱門 石柱の上には、小さな仁王さまが鎮座しています。 山門 昭和の初めに、山麓…

  • 令和7年:讃岐7カ寺巡礼で花手水「花めぐり」(パート11)

    七ヶ寺「花めぐり」(令和7年新春) ①71番札所「弥谷寺」 ②72番札所「曼荼羅寺」 ③73番札所「出釈迦寺」 ④74番札所「甲山寺」 ⑥76番札所「金倉寺」 ⑦77番札所「道隆寺」 おわりに 七ヶ寺「花めぐり」(令和7年新春) 7カ寺とは四国霊場の71番から77番までの札所のことで、この7カ寺を1日で巡礼することを『七ヶ所まいり』と呼んでいます。 八十八カ所すべてを参拝する事が難しい時に、空海ゆかりの地だけでもと巡礼したのが始まりだといわれています。 新型コロナの影響が大きかった令和3年より、7カ寺の手水舎=花手水を巡りながらお参りする「花めぐり」が何度か企画されました。 今回、令和6年12…

  • あんもち雑煮と自家製の黒豆

    はじめに あん餅雑煮 黒豆づくり 黒豆の煮方 おわりに はじめに 明けましておめでとうございます。 旧年中はたくさんの方々に当ブログをご覧いただきました。 誠にありがとうございました。 本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。 あん餅雑煮 香川県では古くから、お正月にはあん餅雑煮を食べています。 かつては、お雑煮にあん餅?それも白みそ仕立て?と、驚かれたようでしたが、昨今は全国的にも認知されてきているようです。 以前、高松市にある道の駅へ行った時に、あん餅雑煮ソフトクリームを食べました。 ソフトクリームにまで、あん餅雑煮ということで驚きましたが、とても美味しかったです。 詳しくは下記をご覧くだ…

  • 44番目の札所「大寶寺」は八十八ヶ所のちょうど半分

    はじめに 境内 縁起 おわりに はじめに 大寶寺(だいほうじ)は標高579mにあります。かなり高い所にあると思いましたが、山の上というわけでもありません。 大宝寺がある久万高原町は、その名の通り四国山地に囲まれた高原の町で、海からも遠く盆地の中のようなので、あまり標高を感じることはありませんでした。 四国霊場八十八ヶ所のちょうど半分である44番目の札所ということで「中札所」といわれているお寺です。 池の七福神像 境内にあるお庭の池に、ちょこんと七福神様たちがおわしました。 境内 境内案内図 仁王門 山中の樹々の間に、そびえ立っていました。 仁王門にある阿吽の金剛力士像は15世紀に越前の仏師によ…

  • 久万青銅之廻廊と町立久万美術館

    はじめに ①久万青銅之廻廊 館外 館内 ②町立久万美術館 おわりに はじめに 平均標高が800mの久万高原町は、四方を山に囲まれた高原の町です。 松山市の中心部からは車で約50分の距離にあります。夏は涼しく自然が豊かなことから避暑地・行楽地としても人気です。 縄文時代からの長い歴史を有する地域なので文化財も数多くあり、豊かな文化を有している町です。 ①久万青銅之廻廊 久万カントリークラブというゴルフ場の一角にある青銅彫刻を中心とした美術館です。 入り口 美術館の建物は、2020(令和2)年、愛媛県が取り組んでいる「えひめ名建築発掘発信事業」によって「えひめ名建築」の一つに選ばれています。 緑が…

  • 松山空港とプロペラ機の思い出

    はじめに 松山空港 空港内 1Fロビー 3F送迎デッキ 中国旅行でプロペラ機に搭乗した思い出 砥部焼の「えひめ三美神」 おわりに はじめに 飛行場はチョット特別な感じがする空間です。どの空港も地方の空気感というか、特色があって、とても心地よい思いがする場所です。 松山空港もそういった雰囲気を持っています。残念ながら、コロナの影響で活気があるとはいえませんでしたが、十分に空港を楽しむことができました。 松山空港 瀬戸内海の伊予灘に面していて海に少し突き出ています。もとは海軍航空隊の飛行場でしたが、戦後、拡張されてきました。 コロナ以前は、国内外の乗降客数が合わせて2018(平成30)年度には31…

  • 混沌としたカオスの51番札所「石手寺」

    はじめに 境内 渡らずの橋・国宝の仁王門・本堂・三重塔etc マントラ洞窟 縁起 衛門三郎伝説 おわりに はじめに 石手寺は雑然とした中にも、人々の悩み・苦しみ・欲望を受け止め民衆と共に存在しているお寺です。 様々な現世利益を願って信仰に来る人々を広く受け止めています。 整然とした構えの仁王門・本堂・三重塔のある境内を取り巻く周縁には、人々の願いを叶えようとする願掛けがたくさんあります。 雑然とした雰囲気を醸し出し、パワースポットと呼ばれる所以なのでしょう。 来るものは拒まず、何でも受け止めるという精神世界の中で形作られてきたお寺だと思いました。 境内 渡らずの橋・国宝の仁王門・本堂・三重塔e…

  • 空也上人ゆかりの49番札所「浄土寺」

    はじめに 境内 縁起 おわりに はじめに 浄土寺の背後には牛峰山(うしのみねざん)があり、前面には松山市の市街地が広がっています。ちょうど山と民家の間に位置するお寺です。 10世紀の半ばに浄土寺に滞在して布教をした、空也(くうや)上人と深い縁があることから空也上人ゆかりのお寺としても有名です。 空也上人は「南無阿弥陀仏」を唱えながら全国各地をまわり、浄土教信仰の先駆者とされている僧です。 浄土寺では、正岡子規による空也上人を詠んだ句が石碑となって建立されています。 「霜月の空也は骨に生きにける」 境内 仁王門 祈願成就を願う、たくさんの千羽鶴が掛けられていました。 仏足石と弁財天 仏足石は外側…

  • 清らかな水と共に48番札所「西林寺」

    はじめに 境内 縁起 西林寺奥の院「杖ノ淵」 おわりに はじめに 西林寺(さいりんじ)は道路より低い位置にあるため、階段を数段降りて仁王門に向かいます。 お寺自体はフラットな平地にあるので、駐車場からは段差もなく、スムーズに境内へ入って行くことができます。 境内は隅々まできれいにされており、日頃の手入れが行き届いていることが感じられました。 境内 仁王門 正岡子規の句碑 「秋風や高井のていれぎ三津の鯛」 仁王門前の洗心塔(左)と白玉地蔵(右) 本堂(左)大師堂(右) 阿弥陀堂 2018年に新しい阿弥陀堂が建立されました。 茶堂 土参り大師 石面に大日如来・弘法大師・不動明王が彫られています。 …

  • 最初に四国遍路を始めた衛門三郎ゆかりの文殊院

    はじめに 縁起 境内 衛門三郎伝説 逆打ち おわりに はじめに 四国遍路が始まったのは、衛門三郎が空海の後を追って四国を巡ったことがきっかけだとされています。 以来、千年以上に渡って数多くの人々が空海の徳を慕って四国霊場を巡っていますので、その先駆けとなった衛門三郎はまさに「先達」として重要な歴史的人物です。 昔ながらの小さな村のお寺という風情ですが、四国遍路の歴史にとっては忘れることのできない大切ないわれがあるお寺です。 縁起 寺伝によると、空鉢上人が開創して徳盛寺と呼ばれていましたが、空海が文殊菩薩に導かれてこの地に逗留したことから文殊院と名付けたといわれています。 その後、衛門三郎の屋敷…

  • ほっこりお地蔵さまの47番札所「八坂寺」

    はじめに 境内 縁起 おわりに はじめに 46番札所の浄瑠璃寺とはまた趣の違った、47番札所八坂寺があります。 その名の通り、山の中腹の少し坂になった所に位置しており、門前から階段を上がって本堂に至るお寺です。 車の駐車場は、お寺のすぐ横にあるので階段を上がることもなく、歩いて本堂へ参拝することができます。 境内 駐車場から大師堂・本堂へ 山門 独特の形態をしている山門には、極楽浄土を表す、色彩豊かな天井画が描かれています。 本堂 本尊は恵心僧都(えしんそうず)の作といわれる阿弥陀如来像で、秘仏とされています。 閻魔堂 本堂と大師堂の間に閻魔堂があります。「極楽の途」と「地獄の途」が描かれてい…

  • 53番札所の円明寺にあるキリシタン石塔

    はじめに 境内 縁起 おわりに はじめに 松山市の郊外にある53番札所は円明寺、えんみょうじと読みます。 昔ながらの住宅が立ち並ぶ中に、普通のお寺のたたずまいで、こぢんまりと存在しています。 道を挟んで駐車場からすぐに境内となっており、気軽に参拝できるお寺です。 境内 山門 お正月らしく、しめ縄が飾りつけられていました。 仁王さまのお腹が太鼓腹気味だったので、ちょっと親近感がわきました。 楼門 山門と本堂のちょうど中間にあります。 本堂 本尊は行基作といわれる阿弥陀如来さまです。 本堂内部に入って右上の鴨居には左甚五郎作の龍があります。 大師堂 観音堂 慶長5年の銘がある十一面観音像が安置され…

  • 伊丹十三記念館

    はじめに 伊丹十三記念館 伊丹十三の生涯 おわりに はじめに 伊丹十三監督の「マルサの女」を、その独特な音楽と共にワクワクしながら見た記憶があります。 他にも多様な視点で話題作をたくさん世に送り出した人物であることぐらいしか知りませんでした。 1997(平成9)年に64歳で亡くなりましたが、2007(平成19)年には松山に伊丹十三の事績を知ることのできる記念館が開館されています。 伊丹十三記念館 父である伊丹万作の出身地であり、高校時代を過ごした松山の地に開館しました。 用地は伊丹十三と縁の深い、松山を本社とする菓子メーカーの「一六本舗」が提供し、 費用は妻である宮本信子が拠出しています。 シ…

  • 55番札所の南光坊と別宮大山祇神社は一体

    はじめに 南光坊境内 別宮大山祇神社 縁起 おわりに はじめに 通常、お寺は○○寺という名称が多いのですが、55番札所は四国霊場の中で唯一「○○坊」となっています。 かつては、神は仏が世の人を救うために姿を変えてこの世に現れたという、神と仏は同じであるとする神仏習合の考え方によって、隣にある「別宮大山祇神社」と一体として考えられていました。 このためお遍路さんは神社を札所として参拝していましたが、明治になって神仏分離となったので札所は南光坊に移されました。 南光坊境内 山門 お寺の由来から「日本総鎮守三島地御前」という額が掲げられています。 四天王像 外側と内側に四天王像が配置されています。 …

  • 自然薯の栽培体験記

    はじめに「ほったらかし自然薯栽培」 自然薯の種芋(4月24日) やっと自然薯の芽が出たので植え付けの準備をします(6月9日) 自然薯の植え付けをしました(6月10日) 自然薯の成長の様子 自然薯の収穫(11月12日) おわりに はじめに「ほったらかし自然薯栽培」 ここ何年か自然薯を栽培しています。 自然薯は普通の山芋とは違い、粘りが強く滋養強壮に良いとされているので、結構なお値段で売られています。 素人の趣味で作っているのですが、不思議とそれなりのものが出来ています。 ただし形はいびつなものばかりで、店屋に売っているような、まっすぐでスタイルの良いものではありません。 味は同じなので家で食する…

  • 52番札所太山寺の本堂は国宝

    はじめに 境内 《本坊のある場所》 《参道を上り切った所》 《本堂のある場所》 《階段の上にある大師堂》 縁起 おわりに はじめに 松山市の郊外ですが深山幽谷といえるような雰囲気のお寺でした。 一の門から本堂まで500mぐらいはあるでしょうか、坂道を歩いて上ると息が上がります。 最後の階段を上ったところに本堂がありました。 本堂は国宝に指定されていて、愛媛県に2つある国宝建造物の一つです。 素晴らしい本堂のある札所です。 境内 一の門 車で一の門から入っていけます。駐車場はまだまだ先です。 二の門(二王門) 重要文化財の二王門の隣を抜けて、上がった所に駐車場があります。 《本坊のある場所》 一…

  • 懐かしのしめ縄を手作り

    父に教わった「しめ縄づくり」 しめ縄づくり 作り方 どんど焼き おわりに 毎年12月になると、お正月に向けて、しめ縄づくりを始めます。 年に一度のことなので、毎回、どうやって作っていたかを思い出しながら作っています。 父に教わった「しめ縄づくり」 しめ縄づくりは、亡き父に教わった方法で手作りし、飾っています。 このブログには、自作の写真を載せていますが、どうも不格好で、そこは手作りの味があるということでご容赦ください。 作り方は、例年同じなので下記の記事を読んでいただければ幸いです。 姉がつくった干し柿、植えてある橙、栽培した稲の藁と自前で調達していますが、残念ながらウラジロは買っています。 …

  • 棒賀神社のイチョウ

    棒賀神社のイチョウ 棒賀神社は、香川県観音寺市から、徳島県に通じる県道沿いにひっそりとたたずんでいる小さな神社です。 地域の人たちによって守られてきた、村の鎮守さんといったところです。 立派なイチョウの木があることで知られていて、秋の深まりとともに、鮮やかな黄色に色づいていました。 棒賀(ぼうが)神社の由緒 神社の由来ははっきりしませんが、1695年には拝殿が建立されたとの記録があるようです。 御祭神は「大物主命(おおものぬしのみこと)」ですが、「少彦名命(すくなひこなのみこと)」も一緒に祀られています。 その昔、この地に勢力のあった一族の長が重い病気にかかったときに、皆が一心に祈ったところ治…

  • 愛媛にある大宝寺の本堂は国宝

    はじめに 境内 縁起 おわりに はじめに 愛媛県では松山市の東部にある大宝寺本堂と太山寺本堂の2つが国宝の建造物とされています。 大宝寺はJR松山駅から西に1kmほどの所にある比較的新しい住宅が立ち並んでいる 地域にあります。 南側の少し小高い丘の中腹に位置していて、坂を上りきったところです。 歴史のあるお寺は、松山の変遷を見続けながらひっそりと存在しているかのようでした。 境内 山門 歩く場合は、ここから上がっていきます。 「浩宮徳仁親王殿下御成り記念」の石柱(昭和57年) 本堂 阿弥陀堂形式を用いて鎌倉時代前期に建築されたといわれており、愛媛県で最も古い和様の建築物です。 本堂内部に安置さ…

  • 野球殿堂入りした正岡子規の記念館

    はじめに 正岡子規とは 正岡子規と野球 最後に はじめに 松山市立子規記念博物館は、俳人正岡子規を記念して1981(昭和56)年に開館しました。 正岡子規の世界を通して、松山の伝統文化や文学についての理解を深めてもらうための施設です。 入り口の子規胸像とへちまを吊るした子規の部屋 正岡子規とは 1867年松山で生まれ、翌年に慶応から明治に改元されました。 本名は正岡常規(つねのり)幼名が升(のぼる)といいます。 1883(明治16)年に松山中学を退学し上京し、東京大学予備門に入学しました。夏目漱石はこの時の同級生です。 やがて第一高等中学校を卒業して帝国大学哲学科に入学しましたが、1893(明…

  • 道後温泉を見守る「伊佐爾波(いさには)神社」

    境内 由緒 回廊 おわりに 境内 長い階段を登り切った所に伊佐爾波神社(いさにはじんじゃ)の社殿があります。 上がったところで、朱色の立派な楼門が目に入ってきます。 楼門の2階には八幡宮の額が掲げられていました。 楼門をくぐって本殿にお参りします。 ここでならいつでも結婚式を挙げることが出来るような配置です。 神社はぐるりを回廊で囲まれていて、回廊の内側には高良玉垂社と常盤新田霊社が鎮座しています。 高良玉垂社と常盤新田霊社 高良玉垂社(こうらたまたれしゃ)は武内宿禰(たけうちのすくね)を祀られているようです。 武内宿禰は大和朝廷初期の伝説上の人物ですが、神功皇后を助けて功績があったとされてい…

  • 道後温泉にある宝厳寺は一遍の生誕地

    寶厳寺(ほうごんじ)の縁起 一遍上人とは ひみつジャナイ基地 最後に 寶厳寺(ほうごんじ)の縁起 時宗の開創者である「一遍上人」はこの寺で誕生したとされています。 寺伝では斉明天皇の勅願により665年に創建されたといいます。 1292年、一遍の弟の仙阿によって復興されました。 1334年に得能通綱が寺の入り口に「一遍上人御誕生旧跡」の碑を建立しました。 2013年にお寺は火災によって全焼してしまい、重要文化財であった「一遍上人立像」も焼失してしまいました。 現在は、一遍上人堂が建立されており、内部はミニ美術館となっていて、レプリカの一遍上人像や一遍聖絵が展示されています。 一遍上人堂と一遍のレ…

  • 伊予松山ゆかりの「坂の上の雲」のミュージアム

    はじめに 作家「司馬遼太郎」 歴史小説「坂の上の雲」 ミュージアム設計者 館内の展示 秋山兄弟生誕の地 最後に はじめに 「坂の上の雲ミュージアム」は2007(平成19)年に松山市まちづくりの中核施設として建設されました。 松山市には歴史的人物ゆかりの地や道後温泉のような施設が残されています。それらを有効に活用して結び付けることによって、更に魅力を高めることが出来ます。 街全体を「屋根のない博物館」とするフィールドミュージアム構想のもとで、回遊性のある物語のまちを市民と共に育てることを目標としているそうです。 作家「司馬遼太郎」 1923(大正12)年に大阪市生れです。大阪外語学校蒙古語科卒。…

  • 萬翠荘はおしゃれなデートスポット

    萬翠荘(ばんすいそう)について 愚陀仏庵(ぐだぶつあん) 愛松亭 最後に 萬翠荘(ばんすいそう)について 萬翠荘とは松山城の麓に1922(大正11)年、松山藩主の子孫である久松定謨(ひさまつ さだこと)伯爵が別邸としたものです。 2011(平成23)年に萬翠荘本館と旧管理人舎が国重要文化財に指定されました。 もともと、ここは松山藩家老屋敷の跡地で、広大な敷地内には夏目漱石ゆかりの「愛松亭」「愚陀仏庵後」もあります。 入口 入り口には旧管理人舎があります。 門番の詰め所で宿泊も出来るように作られています。 マドンナが管理人舎の隣で出迎えてくれます。 建物の全景 旧管理舎から道を上っていくと豪華で…

  • 松山市の中心にある「松山城」は堂々たる本格的城郭として現存

    はじめに 歴史 本丸へ 本壇 天守 休憩所 最後に はじめに 松山城は日本で12か所しか残っていない「現存12天守」の一つです。 「日本100名城」の一つということでお城カードをいただきました。 天守は1784年に落雷により焼失しましたが、35年かけて1854年に再建されました。これが今、現存している天守です。 天守へ行くにはロープウェイを利用することが出来ます。 「松山城山ロープウェイ」についてはこちらをご覧ください。↓↓ www.teinenoyaji.com 歴史 関ヶ原の戦いの後、加藤嘉明は徳川家康より20万石を与えられ松山城を創建しました。 加藤嘉明が会津に転封になった後、蒲生忠知が…

  • 伊予松山城の上りはロープウェイで下りはリフトでした

    概要 ロープウェイ リフト 山麓駅でのお出迎え 乗車記 「桜カフェ」でのランチ おわりに 概要 愛媛県松山市にある松山城は、松山市街地のど真ん中、標高132mの「勝山」山頂にそびえ立つ城です。 隣り合わせに、並行して設置されているロープウェイとリフトが、本丸の8合目まで運んでくれます。 ロープウェイ 5代目のゴンドラ(定員47名)は城山に流れる「さわやかな風」をイメージにしており、子供にも高齢者にも優しい乗り物で、松山市街を見渡すことが出来ます。 運行は山麓駅「東雲口(しののめぐち)」から山頂駅「長者ヶ平(ちょうじゃがなる)」まで10分間隔です。 全長327m、高低差62mを約3分で結んでいま…

  • 難所60番札所の横峰寺

    はじめに 境内案内図 境内 縁起 おわりに はじめに 標高750mの高さにあって、四国八十八ヶ所の中では3番目の高さ(四国八十八ヶ所霊場会HPより)にあり、「遍路ころがし」(遍路道の難所)という厳しい難所の一つです。 1984年(昭和59年)にお寺の近くまで有料の林道が開通し、車で行けるようにはなりましたが、12月下旬から2月いっぱいは不通となります。 かなり急で細い一車線の坂道なので、大型バスは通行ができません。 境内案内図 パーキングから境内までは、650mほど歩かなければなりません。 境内までは下りなのでスイスイと行けたのですが、帰りは上りだったのでメタボの体にはキツイものがありました。…

  • しまなみ海道:今治市村上海賊ミュージアム

    はじめに 館内へ 屋外展示 村上水軍(村上海賊)とは カレイ山展望台 亀老山展望台 おわりに はじめに 愛媛県今治市の四国側から、しまなみ海道の来島海峡大橋(くるしまかいきょう)を渡ると大島です。 大島の能島村上氏が本拠を構えた宮窪の地に、村上海賊ミュージアムがあります。 拠点である水軍城の能島城を目の前に見ることができ、村上水軍の歴史に触れることができるミュージアムです。 館内へ 入り口の脇には村上景親の石像が鎮座しています。 戦国時代~江戸時代初期に小早川・毛利の家臣として活躍した人物です。 1F エントランス 2F 常設展示室へ 企画展示室 2F廊下のギャラリー 村上海賊の活躍が描かれて…

  • しまなみ海道:福山大学マリンバイオセンターの水族館 in 因島

    はじめに 尾道市因島には福山大学が運営する水族館があります。 大学の研究教育活動のためですが、無料で一般にも開放されています。 瀬戸内海の生き物中心で、子供さんも楽しめる工夫がされていました。 福山大学マリンバイオセンター水族館の入り口 マリンバイオセンター水族館 マリンバイオセンター水族館では、主に瀬戸内海に生息する生き物たちを紹介しています。 大学の施設なので実習や研究・教育のためのものですが、一般にも無料で公開されています。 水量が150トンある大水槽を始めとして、研究活動を紹介するための研究展示水槽など、大小およそ20の水槽があります。 大水槽 瀬戸内海に生息するマダイやコブダイなどの…

  • しまなみ海道:大三島にある大山祇(おおやまずみ)神社

    はじめに 大山神祇神社とは 境内 御神木 拝殿 宝篋印塔(ほうきょういんとう) 大山祇神社の宝物館 おわりに はじめに 芸予諸島の中ほどに位置する大三島には、源義経や源頼朝が奉納した国宝の鎧がある大山神祇神社があります。 しまなみ海道を通るのなら、ぜひとも訪れてみたい場所です。 大山神祇神社とは およそ2600年前、神武天皇が南九州地方より奈良地方へ御東征したとき、大山積神の子孫である小千命(おちのみこと)がさきがけとして瀬戸内海に進出し、大三島を神地と定めたことに始まるといわれています。 全国にある三島神社や大山祇神社の総本社であり、山・海・戦いの神として尊崇を集めてきました。 大山祇神社は…

  • 令和6年:讃岐7カ寺巡礼で花手水「花めぐり」(パート10)

    七ヶ寺「花めぐり」(令和6年11月) ①71番札所「弥谷寺」 ②72番札所「曼荼羅寺」 ③73番札所「出釈迦寺」 ④74番札所「甲山寺」 ⑥76番札所「金倉寺」 ⑦77番札所「道隆寺」 おわりに 七ヶ寺「花めぐり」(令和6年11月) 7カ寺とは四国霊場の71番から77番までの札所のことで、この7カ寺を1日で巡礼することを『七ヶ所まいり』と呼んでいます。 八十八カ所すべてを参拝する事が難しい時に、空海ゆかりの地だけでもと巡礼したのが始まりだといわれています。 新型コロナの影響が大きかった令和3年より、7カ寺の手水舎=花手水を巡りながらお参りする「花めぐり」が何度か企画されました。 今回、11月3…

  • しまなみ海道:尾道市因島は「本因坊秀策」の出身地

    はじめに 広島県尾道市の因島は、幕末ごろに活躍した天才囲碁棋士「本因坊秀策」の出身地です。 囲碁マンガ「ヒカルの碁」にも登場する人物で、主人公のヒカルに取り憑いた平安時代の天才棋士藤原佐為が、江戸時代の本因坊秀策にも取り憑いていたということです。 今は天才棋士といえば将棋の藤井聡太さんが注目されていますが、囲碁界には史上初の七冠を独占した井山裕太名人といった天才がいます。 「本因坊秀策」も歴史的な天才棋士であり、彼の出身地である因島には「本因坊秀策囲碁記念館」があります。 本因坊秀策囲碁記念館 「幽玄」の間の再現セット 日本棋院にある特別な対局室「幽玄」の間の再現セットです。 掛け軸の「深奥幽…

  • しまなみ海道:城型資料館の「因島水軍城」

    はじめに 「因島水軍城」とは 隅櫓 本丸 二ノ丸 おわりに はじめに しまなみ海道のある島々を芸予諸島といいます。 数多くの島があり、瀬戸内海の東西を行き来する船にとっては潮流が複雑で、航行が難しい場所でもあります。 かつて、この海域の制海権を握っていたのが村上氏で、能島(のしま)村上氏、因島(いんのしま)村上氏、来島(くるしま)村上氏の3つの勢力がありました。 今回、因島村上氏が拠点を置いていた因島を訪れ、昔の活躍の様子を資料として展示している「因島水軍城」を見学しました。 山上に見える「因島水軍城」 「因島水軍城」とは しまなみ海道にある広島県尾道市の因島には、お城型の資料館である「因島水…

  • しまなみ海道:生口島にある向上寺の国宝「三重塔」

    はじめに 国宝「三重塔」 向上寺とは おわりに はじめに 愛媛県今治市からしまなみ海道を渡って行きました。 今治から広島県尾道市の島々をつなぐ橋を総称しています。 瀬戸内海の美しい島々の景色を眺めながらドライブをすることができました。 愛媛県の大三島から多田羅大橋を通って広島県の生口島に入ります。 生口島(広島県尾道市)には国宝に指定されている向上寺の三重塔があります。 本堂横から見上げた三重塔 国宝「三重塔」 瀬戸田水道を見下ろすことができる潮音山の山頂付近に建つ三重塔です。 国宝の三重塔の中では最も新しく、1432年に建てられたものです。 組物に入れられた装飾彫刻が特徴だということです。 …

  • 来島海峡を望む展望館

    はじめに 来島海峡大橋 来島海峡展望館 村上水軍 大潮荘 おわりに はじめに 愛媛県今治市の来島海峡を一望のもとにすることのできる展望台があります。 ここから目の前に、海峡を横断する大きなつり橋「来島海峡大橋」が迫ってくる、絶景を見ることができます。 来島海峡大橋 来島海峡大橋は、本州四国連絡橋の尾道・今治ルートを構成する橋の1つです。 今治から見て対岸に馬島が見えますが、その向こうに大島があります。 大島と今治の間は約4kmありますが、その間を3つのつり橋で渡す総延長4,1kmの橋の総称です。 来島海峡展望館 来島海峡と来島大橋が見渡せる場所に、観光案内をはじめ、来島海峡大橋の架橋技術や村上…

  • 今治市の大西藤山歴史資料館と波方歴史民俗資料館

    はじめに 大西藤山歴史資料館 資料館の展示 妙見山古墳 波方歴史民俗資料館 おわりに はじめに 今治市には古墳時代初期に造られた前方後円墳を紹介した「大西藤山歴史資料館」と近現代の民俗資料を保存・展示している「波方歴史民俗資料館」があります。 展示内容の時代は離れていますが、今治市の文化財を大切に保存しようとする姿勢を窺うことのできる施設でした。 大西藤山歴史資料館 今治市の西側の瀬戸内海を一望できる丘陵(高さ80m)に、全長55mもある巨大な前方後円墳があります。 妙見山古墳(みょうけんざんこふん)といって弥生時代から古墳時代に移り代わる時代、古墳が作り始められた時期に築かれたものです。 大…

  • 今治市の54番札所「延命寺」とツブラジイ

    はじめに 境内 仁王門・鐘楼・中門・本堂・不動尊・大師堂・越智孫兵衛・真念法師 縁起 ツブラジイ おわりに はじめに 54番札所延命寺から59番札所国分寺まで5カ寺の札所が、今治市に集中しています。 松山市の53番札所円明寺からは30km近く離れた所にあるのが延命寺です。 歩きのお遍路さんにとっては、長い道のりだと思います。 たどり着いた延命寺は、穏やかにやさしく迎え入れてくれる雰囲気のあるお寺でした。 境内 仁王門・鐘楼・中門・本堂・不動尊・大師堂・越智孫兵衛・真念法師 仁王門 鐘楼 1704年に鋳造されています。「近見次郎」と称し、今治市指定の文化財です。 太平洋戦争中に供出を命じられまし…

  • 今治市にある河野美術館と玉川近代美術館

    はじめに 今治市河野美術館 寄贈者は河野信一氏 日本の歴史的書画中心の収蔵品 移築された茶室 今治市玉川近代美術館 寄贈者は徳生忠常氏 近代洋画中心の所蔵品 楢原神社で発見された国宝 おわりに はじめに 今治市には、郷土出身の人が故郷の人たちのために私財を投じて、寄贈した美術館が2つあります。 今治市河野美術館と今治市玉川近代美術館(徳生記念館)です。 どちらの美術館にも、こんなにも素晴らしい作品がここにあるのか、と驚くほどの作品が多数、収蔵されています。 寄贈された人物の故郷を思う強い心情を窺うことのできる場所です。 写真は禁止でしたので作品の画像はありませんが、素晴らしいものばかりなので、…

  • 56番札所の泰山寺はお城のような石垣の上にあります

    はじめに 境内 縁起 三島神社 おわりに はじめに まるで城郭のような堅牢な石垣の上にあるお寺でした。 寺伝にあるように、治水と関連する築堤の技術にも通じるのでしょうか。 丸石を積み重ねたり、四角くて新しい石を重ねたりして築かれている、立派な石垣が印象深い札所です。 丸石の石垣 四角い石の石垣 境内 参道入り口の地蔵堂 広い駐車場から民家の間にある細い道を通ってお寺に向かいます。駐車場のすぐそばにお地蔵さまを祀っているお堂がありました。 まるで参拝者をお出迎えしてくれているようです。 本堂 江戸時代末期の1854年に建立されています。 本尊は弘法大師が作ったとされる地蔵菩薩さまです。 大師堂 …

  • 57番札所の栄福寺で龍がくわえているのはドラゴンボール?

    はじめに 境内 縁起 おわりに はじめに 今治市の郊外、のどかな田園地帯にある小高い山の中腹にひっそりと57番札所の栄福寺があります。 木や竹やぶに囲まれていて、近くに寄らないとお寺がどこにあるのか、すぐには分かりません。 田舎のどこにでもあるお寺の一つといった趣です。 境内 入り口 本堂 箱車 本堂の縁に「箱車」(はこぐるま)が置かれています。 1933(昭和8)年、足が不自由な15歳のお遍路さんが乗っていた箱車を、連れていた犬が引っ張ってしまい転倒してしまいました。 ところが不自由であった足が治ったのです。 その御利益に感謝して、そのまま箱車を奉納されたということです。 このため足腰守りの…

  • 天智天皇ゆかりの58番札所仙遊寺

    はじめに 境内 縁起 おわりに はじめに 作礼山の山頂付近にある仙遊寺に車で向かっている途中で、今治市の街並みや遠く「しまなみ海道」の架橋、穏やかな瀬戸の海と島々の景観が一望できる所がありました。 しかし、傾斜のきつい急な道が続いていて、所々には今にもがけ崩れしそうな箇所もあり、人を容易には寄せ付けない程の厳しい山中にあるお寺でもあります。 境内 竜女宮の放生池 仁王門のすぐ下にあります。 本尊の千手観音菩薩像は、海から来た竜女が彫ったという伝説もあります。竜女にちなんだ鳥居でしょうか。 仁王門 山中にある新しい堂々とした山門でした。迫力のある仁王像を見ることができました。 門をくぐったところ…

  • 伊予の今治城はお堀と石垣が美しく眺望抜群

    はじめに お城案内 城内 天守からの眺望 歴史 おわりに はじめに 今治市の中心に、四角い堀に囲まれた堂々たるお城の今治城があります。 別名「吹揚城」ともいわれています。 市のシンボルとして大切に保存・整備されていて、今治市民の誇りでもあり憩いの場所でもあります。 堀の水に映る天守や櫓の映像は、何とも言えない優雅な趣があります。 お城案内 天守(歴史資料館・自然科学館)⇒御金蔵(現代美術館)⇒山里櫓(古美術館)⇒鉄御門・武具櫓という具合に順番にめぐっていきます。 今治の歴史と文化を知ることができました。 城内 正面入り口への道 お城に通じる道が堀の中に築かれています。ここを通って入り口の枡形虎…

  • 石鎚山と共に64番札所の「前神寺」(まえがみじ)

    はじめに 石鎚山頂にある奥前神寺 麓にある前神寺の境内 縁起 紆余曲折 おわりに はじめに 愛媛県西条市には60番「横峰寺」から64番「前神寺」まで、5カ寺の札所が集中してあります。 弘法大師への信仰が厚い地域であったからではないかと思います。 「前神寺」は石鎚山への信仰に基づいていますが、弘法大師も霊験あらたかなこの山で2度に渡って修行をなさっていて、石鎚山との繋がりは深いものがあります。 石鎚山頂にある奥前神寺 石鎚山ロープウェイの山頂駅から少し上った標高1400m付近に元々の前神寺があって、今は奥前神寺といわれています。 石鎚山ロープウェイについて、詳しくはこちらをご覧ください。↓↓↓ …

  • 石鎚山ロープウェイ

    はじめに ロープウェイ登り口 山麓下谷駅(ロープウェイ乗場) 山頂成就駅 おわりに はじめに 石鎚山(いしづちさん)は、四国山地の西部にある標高1,982mの西日本最高峰の山です。 愛媛県西条市から南へ国道142号線を、石鎚山方面に山の中を分け入った所にあります。 切り立った山に囲まれた、まさに秘境といった景観の中にあるロープウェイでした。 ロープウェイ登り口 石鎚山は古くから霊山として、人々の信仰を集めてきました。 駐車場からロープウェイ乗り場まで急な坂道を上って行く間に、石鎚山に関するさまざまな神仏が祀られています。 法起坊堂(ほうきぼうどう) 石鎚山の守護神である法起坊大天狗(役行者の天…

  • 石鎚神社の本社

    はじめに 境内 縁起 おわりに はじめに 愛媛県西条市にある石鎚神社は、石鎚山を御神体として祀っている神社で、山麓の本社(口之宮)、山腹にある成就社(中宮)と土小屋遙拝殿、山頂の頂上社の4つの社の総称です。 山腹にある成就社について、詳しくはこちらをご覧ください。↓↓↓ www.teinenoyaji.com 祭神は石鎚毘古命(いしづちひこのみこと)で、伊邪那岐命(いざなぎのみこと)・伊邪那美命(いざなみのみこと)の第2番目の御子だそうです。 由緒正しい諸願成就の神様として篤く人々に信仰されています。 境内 朱の大鳥居 国道11号線から、石鎚神社方面の南に角を曲がると、すぐに大きな朱色の鳥居が…

  • 石鎚神社の成就社は標高1,450m

    はじめに 成就社への行き方 縁起 見返遥拝殿 神門 八大龍王社 おわりに はじめに 石鎚神社は霊峰石鎚山を御神体とする神社で、石鎚山頂の奥の宮「頂上社」、中腹の中の宮である「成就社」と「土小屋遥拝殿」、山麓にある口の宮「本社」の四社をあわせて石鎚神社といいます。 成就社は石鎚山中腹の7合目1,450mに鎮座しており、霊峰石鎚山への登拝の重要な拠点となっています。 成就社 成就社への行き方 成就社へは石鎚登山ロープウェイで上って、さらにリフトを利用しても行くことが出来ます。 行程は、山頂駅→(徒歩5分)→リフト乗り場→(6分)→リフト降り場→(徒歩10分)→成就社に到着です。 ロープウェイについ…

  • 湯浦温泉郷にある道の駅「今治湯ノ浦温泉」

    はじめに 道の駅 レストランで今治名物「せんざんき」 温泉の湯煙を演出した泉源広場 温泉スタンド「湯ノ浦温泉」 湯浦温泉郷の歴史 おわりに 追記:「しまなみ鯛塩ラーメン」 はじめに 駅の名前に湯浦ノ温泉とありますが、ここに入浴できる温泉はありませんが温泉スタンドがありました。 道の駅がある一帯は「湯浦温泉郷」になります。 愛媛県今治市の南東に位置し、渚百選に選ばれた白砂清松の桜井海岸が近くにある高台に温泉郷があります。 温泉郷にはフィットネスジムを備えた「公営クアハウス今治」、「ケーオーホテル」「ホテルアジュール汐の丸」「四季の湯ビア工房」といったリゾートホテル、桜井総合公園が整備されています…

  • 今治市立ふるさと美術古墳館で古代のロマンを実感

    はじめに ふるさと美術古墳館 施設概要 入り口のエントランス 1階 考古室 2階 野々瀬古墳群 おわりに はじめに タオル美術館のある地域を朝倉と言います。古い歴史のある地域で多くの古墳があり、近くには国分寺があります。 かつては越智郡朝倉村でしたが、2005(平成17)年に今治市と合併しました。 この朝倉の地に緑のふるさと公園があります。 温水プールのあるB&G海洋センター、ふれあい交流センター、展望台、アスレティック、ジャングルジムなどの遊具、テニスコートやグランドなどが整備されています。 公園の一角に、今治市立ふるさと美術古墳館がありました。 ふるさと美術古墳館 施設概要 木造階建ての建…

  • 今治のタオル美術館でキティちゃんのお出迎え

    はじめに 概要 1階エントランス 4階5階ギャラリー ギャラリー入り口 糸巻アートの「キティちゃん」 コットンロード タオル製造工程 ムーミンの世界(常設展) キャシー中島の世界(常設展) くまのプーさん(特別展) 屋上ガーデン(4階) タオル工場見学ブース(4階) ガーデンカフェ(4階) おわりに はじめに 山あいの辺ぴな地に、突如、洋風の巨大な館が出現します。 タオルと言えば「今治タオル」のブランド名で全国的に名が知られているタオルの産地、今治市にあるタオルの美術館です。 高級なホテルのような外観で、結婚式場としても利用できる、タオルとアートが融合した空間を提供しています。 概要 2000…

  • アウトドアの拠点:道の駅「小松オアシス」

    道の駅「小松オアシス」 道の駅「小松オアシス」 モンベル アウトドアオアシス石鎚 オアシス市場 椿温泉こまつ 子供広場 おわりに 道の駅「小松オアシス」 道の駅「小松オアシス」へは、一般道からも松山自動車道の石鎚サービスエリアからも行くことが出来ます。 アウトドア活動拠点施設「モンベル アウトドアオアシス石鎚」、産直市場「オアシス市場」、高台に位置して眺望抜群の「椿温泉こまつ」芝生が広がるイベント広場、ちびっこ遊具のある子供広場などの充実した施設が整えられています。 道の駅「小松オアシス」 モンベル アウトドアオアシス石鎚 西条市には、西日本で最高峰となる石鎚山(1982m)から豊富な水がもた…

  • 香園寺は近代的な大聖堂の61番札所

    61番札所「香園寺」 境内 縁起 おわりに 61番札所「香園寺」 四国霊場では珍しい近代的で巨大な鉄筋コンクリートで建築された本堂に圧倒されました。 建物は新しいものですが、お遍路さんによる信仰は古くから連綿と続いており、大師信仰の奥深さを感じることが出来ます。 境内 境内への案内 子安大師の石碑と61番香園寺の案内板に導かれます。 境内入り口 駐車場で車を降りると、大きな木々の向こうに大聖堂が見えてきました。 大聖堂 1976(昭和51)年に建立された、高さ16m2階建ての巨大な鉄筋コンクリート造りです。1階が大講堂、2階が本堂と大師堂になっています。 1階中央の外側からも、お参りできます。…

  • 愛媛県総合科学博物館で動くティラノサウルス

    はじめに 外観 エントランスホール 4階の自然館 3階の科学技術館と産業館 屋外展示 科博レストランとミュージアムショップ おわりに はじめに 愛媛県の産業や科学技術・自然に関する資料を保存・展示している愛媛県総合科学博物館は、松山自動車道の「いよ西条IC」から車ですぐの所にあります。 宇宙を体感できる世界最大級のプラレタリウムも併設されています。 外観 円錐形でガラス張りの斬新なエントランスホール棟に入り口があります。 展示棟は正方形レストランがあるのは三日月形の建物、プラネタリウム棟はドームの直径が30メートルもある球形です。 幾何学的に組み合わされた近未来的でモダンな建物で、あの有名な黒…

  • 八十八ヶ所霊場会と世俗的もめ事があった宝寿寺は地味な62番札所

    はじめに 宝寿寺と四国八十八ヶ所霊場会 境内 縁起 おわりに はじめに JR予讃線の伊予小松駅からすぐのところで、国道11号線にも面しているお寺なので、車でも行きやすい所です。 他の札所のように、広い境内や多くの伽藍があるというわけではないのですが、小さくまとまったお寺という印象でした。 宝寿寺と四国八十八ヶ所霊場会 2015(平成27)年、霊場会が、宝寿寺住職に対して霊場の運営要領と未払い会費の支払いを求めて民事提訴しています。 2017(平成29)年、霊場会の請求が棄却されて、宝寿寺の退会が確定します。 霊場会は61番札所香園寺の駐車場に「62番礼拝所」を設けて納経所としました。 2019…

  • 香川県塩江町にある「最明寺」は萩の花に包まれた山寺

    はじめに 昔話に出てくるような山里にあるお寺が最明寺です。萩の名所として知られており、9月には、萩の花を目当てに多くの参拝者が来訪しています。 訪れた時には、満開で、お寺全体が萩の花に包まれているかのようでした。 萩の花に埋もれた境内 境内 境内案内図 お寺への道 少し離れた駐車場から、お寺へ向かう道にも萩が植わっていて、満開です。 山門 山門前にも、きれいな萩の花がいっぱいでした。 境内 お寺は萩の花で埋め尽くされています。 手水舎 熊野権現 花にうもれた観音堂・大師堂・護摩堂 お地蔵さまも花の中 本堂 本堂にてお接待を頂きました。曼殊沙華の季節です。 本堂の裏にあるお庭を眺めながら、ゆった…

  • 恋人の聖地「具定展望台」から柳瀬ダムがつくった人造湖「金砂湖」へ

    はじめに(金砂湖=きんしゃこ) 伊予三島から金砂湖までの道 具定展望台は「恋人の聖地」 金砂湖畔公園 柳瀬ダム おわりに はじめに(金砂湖=きんしゃこ) 愛媛県の伊予三島駅から南に向かうと、すぐに険しい法皇山脈になります。 くねくねと曲がっている国道319号線を通って、山を越えた所に銅山川が東西に流れています。 銅山川を柳瀬ダムで堰き止めてできたのが金砂湖(きんしゃこ)です。 深い山に囲まれた中に、時折、人の暮らしのある静かな山里が姿を見せてくれる場所です。 春の桜、梅雨時のアジサイ、秋の紅葉と四季折々に自然の景色を楽しむことができます。 伊予三島から金砂湖までの道 具定展望台は「恋人の聖地」…

  • 四国にある吉祥寺は63番札所

    愛媛県西条市の63番札所吉祥寺 境内 縁起 おわりに 愛媛県西条市の63番札所吉祥寺 イチョウの大木が2本、ちょうど色づいている紅葉の時期にお参りすることが出来ました。 鮮やかに黄色となったイチョウの木に目を奪われながら、境内に入っていきます。 東京にも吉祥寺という地名がありますが、そこは文京区にある曹洞宗吉祥寺の門前にいた人たちが開発して移住したことに由来する地名のようです。 境内 山門 山門の前には、石の象が置かれていました。 「巡りゆく思い」 菅利光さんの四国・石鎚山・吉祥寺をかたどったモニュメントがあります。 本堂 本尊の毘沙聞天像は60年に一度だけ開帳する秘仏で、次回は西暦2038年…

  • 四国中央市にある法皇湖は富郷ダムの人造湖

    はじめに 法皇湖の湖畔にある「てらの湖畔広場」 富郷ダム おわりに はじめに 四国中央市の南側にそびえる法皇山脈を越えると、東西に流れる銅山川(吉野川の支流)があります。 この川に、下流より新宮ダム・柳瀬ダム・富郷ダムという3つのダムが建設されました。 銅山川の一番、上流に位置しているダムが富郷ダムです。 法皇湖は富郷ダムが建設されたことによって出来たダム湖で、法皇山脈にちなんで命名されています。 ダム建設に伴い、金砂湖~ 富郷ダム~新居浜市別子山までが片側1車線の立派な道路として整備されました。 信号機もなく適度にくねくねとした道なので、多くのバイク愛好家がツーリングを楽しむことができます。…

  • 住友家の別子銅山で発展した新居浜

    愛媛県新居浜市 別子銅山 企業城下町の新居浜市 別子銅山の産業遺産 東平(とうなる)地区 おわりに 愛媛県新居浜市 古代、新居浜は丹比井(にひゐ)郷と呼ばれていました。 やがて平安時代初期に新居郷となり、瀬戸内海岸に近い北部を新居浜と言うようになったようです。 東予地方の中心都市であり、絢爛豪華な太鼓台が練り歩く新居浜太鼓祭りが有名です。 江戸時代初めに、別子銅山が住友家によって開発されることで新居浜は発展してきました。 別子銅山 1690年、切上り長兵衛が露出していた動向を見つけたことが発端となって開発されるようになります。 「マイントピア別子」観光坑道にて展示 1691年、住友家によって銅…

  • 道の駅「マイントピア別子」は別子銅山のテーマパーク

    道の駅「マイントピア別子」 観光鉱山鉄道 観光坑道 本館展示物 レストランもりの風 お土産・売店マチュピチュ おわりに 道の駅「マイントピア別子」 別子銅山の跡地を利用したテーマパークです。 鉱山観光、別子温泉、子ども用遊戯施設などがあります。 新居浜市街から山に向かって県道47号を上って行くと、川の向こう岸に立派な赤煉瓦のマイントピア本館が見えてきます。 観光鉱山鉄道 マイントピア別子のメイン施設は、別子銅山の体験施設である観光坑道です。 観光坑道までは、マイントピア本館から鉱山鉄道に乗って行きます。 1階のチケット売り場で往復の切符を購入して、2階の開運駅から乗車します。毎時00、20、4…

  • 別子銅山の東平(とうなる)は東洋のマチュピチュと言われる近代化産業遺産

    愛媛県新居浜市の別子銅山 東平への道 東平は産業遺産 おわりに 愛媛県新居浜市の別子銅山 別子銅山は江戸時代の初めから住友家によって開発がすすめられ、1973(昭和48)年に閉山となるまでの280年間、採掘が続けられました。 最初は山頂から掘られていたのですが、次第に下へ移っていきます。 東平(とうなる)は標高750mの山中にあり、採鉱本部が1916(大正5)年から1930(昭和5)年まで置かれました。 最盛期には5000人の関係者や家族が暮らし、社宅・小学校・劇場・接待館が建てられて、大変な賑わいであったということです。 東平への道 2車線あってよく整備されている県道47号線から、脇道へ入っ…

  • 難所の65番札所三角寺

    四国中央市「65番札所三角寺」 伽藍 縁起 おわりに 四国中央市「65番札所三角寺」 三角寺は標高355mの山中にあり、伊予の国最後の札所です。 かつてはかなり厳しい山道を上らなければならなかったので、難所にあるお寺でした。 小林一茶の句碑 小林一茶が三角寺を訪れた時に詠んだ一句 「これでこそ 登りかひあり 山桜」 の石碑が建立されていました。 隣には樹齢300~400年ともいわれる桜の巨木があり、春に開花すれば爛漫となる名所です。 三角寺までの道のり 車で裏道から行ってしまっために、ガードレールもない1車線の細い道路を上っていくことになりました。 歩き遍路の方に伺うと「車でも行ける」というこ…

  • 石鎚山のロマンスがある伊曽乃神社

    愛媛県西条市「伊曽乃(いその)神社」 境内 由緒 民間伝承 おわりに 愛媛県西条市「伊曽乃(いその)神社」 伊曽乃(いその)神社は、愛媛県西条市の石鎚山系から瀬戸内へ流れる加茂川沿いに鎮座しています。 毎年行われる例大祭では、だんじり・みこしが80台余り練り歩き、豪華絢爛なお祭りが繰り広げられています。 一つの神社に奉納される山車の数としては、全国で最も多いといわれている大規模なお祭りです。 1761年頃の文献にも登場していて、歴史のある伝統的な地域のお祭りが行われています。 境内 伊曽乃神社大鳥居と石鎚の投げ石 参道 石柱門 狛犬の向こうにある石柱門を上がって右側に神門、左側に古茂理神社がり…

  • 西条市の地味な文化施設「愛媛民藝館」「西条市立西条郷土博物館」「五百亀記念館」

    はじめに 愛媛民藝館 西条市立西条郷土博物館 五百亀記念館 おわりに はじめに 愛媛県西条市の中心には、かつての西条藩の藩庁である西条藩陣屋があります。 江戸時代に伊勢から西条に転封となった外様大名の一柳氏が、回りを堀で囲った西条藩陣屋を構築しました。 のちに一柳氏は改易されて紀州藩の支藩として松平氏が支配するようになります。 現在は愛媛県立西条高等学校になっており、昔の大手門はそのまま高校の校門になっています。 西条高校校門 この陣屋の一角には西条市の文化施設である「愛媛民藝館」「西条市立西条郷土博物館」「五百亀記念館」があります。 「愛媛民藝館」「西条市立西条郷土博物館」入口 右側が愛媛民…

  • 愛媛県西条市の「鉄道歴史パークin SAIJO」は鉄道の魅力満載

    はじめに 四国鉄道文化館の北館 四国鉄道文化館の南館 十河信二記念館 観光交流センター おわりに はじめに 「四国の鉄道を学び・遊んで・楽しめる本格的な鉄道博物館」を目指して、愛媛県西条市に、四国鉄道文化館北館・南館・十河信二記念館・観光交流センターの4施設が設置されました。 西条市の新しい観光・交流エリア「鉄道歴史パーク in SAIJO」として、鉄道や西条市のことを知ることが出来ます。 四国鉄道文化館の北館 0系新幹線電車「21-141」 鉄道の歴史に残る0系新幹線が展示されています。1976(昭和51)年に製作され、2000(平成12)年の引退まで山陽新幹線「こだま号」として活躍していま…

  • 住友の基礎を築いた男:広瀬宰平

    愛媛県新居浜市にある「広瀬宰平」の銅像 生い立ち~ 別子銅山の近代化 海運の近代化 新居浜市にある旧広瀬邸 広瀬歴史記念館 おわりに 愛媛県新居浜市にある「広瀬宰平」の銅像 1898(明治31)年、広瀬宰平の古希を記念して住友家が高村光雲に依頼して製作された像です。 戦時中に供出されましたが、2003(平成15)年に東京芸術大学により復元されました。 生い立ち~ 1828年 近江国野洲郡(滋賀県野洲市)で生まれました。 1836年 9歳の時に別子銅山に移り、11歳で住友家に奉公に出ます。 1855年 28歳の時に広瀬家の養子となり広瀬宰平(ひろせさいへい)を名乗ります。 1865年 38歳で抜…

  • 歩き遍路の「先達」さん

    「先達」とは 「納め札」とは 姉とお遍路さんの出会い 歩き遍路 先達 お寺さんの話 逆打ち おわりに はじめに 姉が歩き遍路をしている方、それも「先達」の資格のあるお遍路さんに遭って話をしました。 四国にいる地元の人間にとってはお遍路さんはいつも見慣れている光景です。 普段はあまり気にしないのですが、改めて話をお伺いするとお遍路のすばらしさに気付かされます。 「先達」とは 四国八十八か所のお寺で組織している(一社)四国八十八か所霊場会が公認する資格です。 弘法大師信仰の「同行二人」の教えをもとに、指導者・模範となる者として、一人でも多くの人を誘い四国八十八か所を巡礼し、信仰を勧める方です。 資…

  • 住友の歴史は別子銅山の歴史

    別子銅山は住友の源流 別子銅山記念館 「別子銅山記念館」と大山積神社の鳥居 大山積神社 おわりに 別子銅山は住友の源流 住友家は江戸時代に大阪で銅の精錬をすることで、事業を拡大していきました。 さらに1690年に別子銅山を発見して、採掘を開始するようになりました。 これが住友の躍進の基となっています。 別子銅山は1973(昭和48)年に閉山されるまで銅を産出し続け、産出量は65万トンにおよんでいます。 300年近く採掘を続けることで日本の産業の発展に貢献してきました。 この間、住友を冠する会社が設立されており、何らかの形で別子銅山に繋がっていることから、別子銅山は住友の原点であり源流ということ…

  • 紫雲出山(しうでやま)のあじさい

    紫雲出山のアジサイ:6月20日に訪問 紫雲出山とは アジサイロード 紫雲出山遺跡 山頂展望台 おわりに 紫雲出山のアジサイ:6月20日に訪問 紫雲出山のアジサイを見に行くのは、今年で3回目となります。 四国でも有名なアジサイの名所のようです。 今年は、例年よりも花が大きくて、見ごたえがありました。 曇り空で天気はよくなかったのですが、瀬戸の島々が眼下に広がり、幻想的な景観でした。 大ぶりのアジサイの花を、6月いっぱいは楽しめるのではないでしょうか。 紫雲出山とは 香川県三豊市の荘内半島には標高352mの紫雲出山(しうでやま)があります。 山頂からは瀬戸内海を一望できるため、古くから軍事的に重要…

  • アジサイの粟井神社

    はじめに 花手水 境内 粟井神社とは 山頂の藤目城本丸跡へ 藤目城本丸跡 おわりに 例年、粟井神社にアジサイを見に行っています。 今年も変わらず、とてもきれいに咲き誇っていました。 《2024(令和6年)》 今年も奇麗なアジサイの花手水がありました。 はじめに 香川県観音寺市にある粟井神社は、小高い藤目山の麓に位置しており、立派で堂々とした社殿を有する歴史ある神社です。 アジサイで有名な神社で、地元の人々によって3000本のアジサイが植えられ、手入れがされています。 梅雨の時期には、それはもう見事な花を見せてくれます。 毎年、アジサイ祭りが盛大に行われており、地元のアジサイ愛を感じることのでき…

  • 令和6年春爛漫の讃岐7カ寺巡礼で花手水「花めぐり」(パート9)

    七ヶ寺「花めぐり」(令和6年4月) ①71番札所「弥谷寺」 ②72番札所「曼荼羅寺」 ③73番札所「出釈迦寺」 ④74番札所「甲山寺」 ⑤75番札所「善通寺」 ⑥76番札所「金倉寺」 ⑦77番札所「道隆寺」 おわりに 七ヶ寺「花めぐり」(令和6年4月) 7カ寺とは四国霊場の71番から77番までの札所のことで、この7カ寺を1日で巡礼することを『七ヶ所まいり』と呼んでいます。 八十八カ所すべてを参拝する事が難しい時に、空海ゆかりの地だけでもと巡礼したのが始まりだといわれています。 新型コロナの影響が大きかった令和3年より、7カ寺の手水舎=花手水を巡りながらお参りする「花めぐり」が何度か企画されまし…

  • 冬場の焚き火

    はじめに 畑での焚き火 ブドウの剪定 ブドウの枯れ枝で焚き火 焼き芋 おわりに はじめに 冬になると焚き火が恋しくなります。 枯れ木や枯れ草を燃やしてさっぱりと片付けができるし、何より直接、火を見ると落ち着きます。 子供の頃は五右衛門ぶろだったので、薪で風呂を焚いていました。 薪も木を切って、斧で割ってという作業も子供ながらの手伝いでした。 昔懐かしい、諸々のことを思い出しながら焚き火をしています。 畑での焚き火 2月末に畑の枯草や剪定した枝を、盛大に燃やしました。 例年、ブドウの剪定をした枝だけでなく、畑の枯れ枝・枯草を燃やしています。 結構な量があったので、焚き火というよりは、野焼のような…

  • 令和6年新春の讃岐7カ寺巡礼で花手水「花めぐり」(パート8)

    七ヶ寺「花めぐり」(令和6年正月) ①71番札所「弥谷寺」 ②72番札所「曼荼羅寺」 ③73番札所「出釈迦寺」 ④74番札所「甲山寺」 ⑤75番札所「善通寺」 ⑥76番札所「金倉寺」 ⑦77番札所「道隆寺」 おわりに 七ヶ寺「花めぐり」(令和6年正月) 7カ寺とは四国霊場の71番から77番までの札所のことで、この7カ寺を1日で巡礼することを『七ヶ所まいり』と呼んでいます。 八十八カ所すべてを参拝する事が難しい時に、空海ゆかりの地だけでもと巡礼した事が始まりだといわれています。 新型コロナの影響が大きかった令和3年より、花で彩られた7カ寺の手水舎=花手水を巡りながらお参りする「花めぐり」が何度か…

  • 今治はタオルだけじゃない!瓦の名産地「かわら館」

    はじめに 「かわら館」とは 「瓦のふるさと公園」 「バラ園」 おわりに はじめに 愛媛県今治市の産業といえば、今治タオルや今治造船が有名ですが、古くからの伝統工芸品として、瓦の製造が盛んな所でもあります。 現代でも、菊間町という瀬戸内海に面した小さな町で、盛んに瓦を製造しています。 特産の菊間瓦の歴史と伝統を紹介している「かわら館」に行ってきました。 「かわら館」とは 今治市菊間町は、鎌倉時代中期からの瓦の産地といわれています。 瓦造りの長い歴史と伝統を、今に伝えている菊間瓦を紹介しているのが「かわら館」です。 「かわら館」では、瓦の最盛期を再現したジオラマや、菊間瓦の繁栄を記した展示、被爆瓦…

  • ノーベル賞中村修二さんと大洲の「お殿さま公園」

    はじめに お殿様公園 大洲城三の丸南隅櫓 旧加藤家住宅主屋 ノーベル物理学賞受賞中村修二博士顕彰碑 大洲市立博物館 おわりに はじめに あちこちに史跡が残っている、歴史のある大洲市は史跡を大切に保存しています。 大洲城三の丸南隅櫓公園(愛称はお殿様公園)には、国指定重要文化財の三の丸南隅櫓と国登録有形文化財の旧加藤家住宅主屋の2つの歴史的建築物が残されています。 公園からは大洲城がきれいに見渡せます。 また、大洲市立博物館へも行ってきました。 お殿様公園 大洲城三の丸南隅櫓 1957(昭和32)年に国の重要文化財に指定された櫓です。 大洲城三の丸の外堀に面して建てられていました。 櫓は火事で焼…

  • 木造で完全復元の新築天守「大洲城」

    はじめに 城内 歴史 おわりに はじめに 愛媛県大洲市にある大洲城は、明治時代に取り壊されてしまいましたが、市民の並々ならぬ熱意によって、木造による完全な復元を果たしたお城です。 天守閣の復元は、1994(平成6)年に検討委員会が発足してから1996(平成8)年に完成するまで、10年もの年月がかかりました。 完成した天守がそびえているお城は、遠くからでも近くからでも、その美しい姿を眺めることができます。 新築の天守を有するお城ではありますが、日本100名城にも選ばれています。 天守と高欄櫓 城の案内図 駐車場から本丸までは、ゆっくり歩いて約10分ほどの上りになっています。 階段はありませんでし…

  • 大洲市「臥龍山荘」に凝縮された日本の美

    はじめに 山荘 山荘案内図 山荘の入り口 山荘内(臥龍院・知止庵・不老庵) 臥龍山荘とは おわりに はじめに 「臥龍山荘」(がりゅうさんそう)は、大洲市の中心を流れている風光明媚な肱川(ひじかわ)を望むことができる臥龍淵(がりゅうのふち)の断崖絶壁に建っています。 ひなびた趣のある、隠れ家的な茅葺き屋根の家と、素敵で落ち着きのある庭園があり、訪れた人を優雅な気持ちにさせてくれる山荘です。 山荘 山荘案内図 山荘の入り口 石垣に沿った石段を上って行くと臥龍院の玄関になります。 山荘の雰囲気を感じることができます。 山荘内(臥龍院・知止庵・不老庵) 臥龍院(国指定重要文化財) 臥龍院は茅葺き屋根の…

  • 姉の手作り干し柿

    はじめに 収穫 干し柿の作り方 おわりに その後の干し柿 干し柿を使った料理 はじめに 11月に入り渋柿が色づいてきました。 不思議なことに、去年はあれだけ実っていたのに今年は裏年なのか、昨年ほど柿がなっていません。 おまけに渋柿なのでカラスの被害はありませんが、防除していたのにへた虫がついて落ちてしまったものがたくさんありました。 へた虫というのは、カキノヘタムシガ(別名カキミガ)というガの幼虫で、柿の実のへたから侵入して食い荒らす害虫です。 収穫 12月に入って少し寒くなり、柿の色がついてきたので収穫しました。 暖かいとカビが生えて干し柿ができないので、冷たい風が吹き抜けるようになるのを待…

  • 東かがわ市歴史民俗資料館

    「笠置シズ子」の特別展 NHK連続テレビ小説「ブギウギ」の主人公、笠置シズ子の出身地が引田町です。 引田町にある「東かがわ市歴史民俗資料館」で、特別展が開催されていたので見に行ってきました。 JR引田駅にも巨大看板 「東かがわ市歴史民俗資料館」とは 「東かがわ市歴史民俗資料館」は香川県の最も東の端にある引田町にあります。 引田町は古くから港町・醬油産業の町として発展しており、趣深い歴史と伝統が継承されている町です。 多彩な歴史的人物を沢山輩出している町でもあります。 「久米通賢」、江戸時代に塩田開発に功績があり、伊能忠敬より早く実測地図を作製しました。 「笠置シヅ子」、戦後「ブギの女王」として…

  • 妖怪「牛鬼」の82番札所「根香寺」

    根来寺とは 牛鬼伝説 境内 縁起 おわりに 紅葉の名所 根来寺へ12月3日、紅葉狩りに行きました。 赤や黄色の紅葉が境内を彩っていました。 根来寺とは 瀬戸内海に張り出した半島のような形状で、遠くから見ると台地状の地形のような五色台には、五色の名の付いた紅峰・黄峰・青峰・黒峰・白峰といった峰が連なっています。 根香寺(ねごろじ)は青峰の中腹(標高365m)に位置しており、森閑とした森の中にあって、神秘的な雰囲気に包まれた札所です。 牛鬼伝説 仁王門のある駐車場のすぐ脇に、見上げるほどの大きな牛鬼の像が木の間に立っています。何ともすさまじい形相をした異形の妖怪?怪獣?です。 像になっている牛鬼に…

  • 77番札所「道隆寺」は眼なおし薬師様です

    はじめに 「花めぐり」の花手水 道隆寺の花手水 境内 縁起 眼なおし薬師の由来 おわりに 「花手水」の写真を追加しました。 はじめに 77番札所の道隆寺は香川県の多度津にあり、眼なおしの薬師様としても全国的に有名なお寺です。 平地にあるお寺で、山岳のお寺とは違った雰囲気があります。 「花めぐり」の花手水 古来より四国霊場の71番から77番までの札所7ヶ寺を1日で巡礼する『七ヶ所まいり』という参拝方法があります。 善通寺で生まれた空海ゆかりの地を巡礼した事が始まりだといわれており、江戸時代の案内記などでも勧められているそうです。 コロナの影響を受けているこの頃、7カ寺は参拝者の癒しになればという…

  • 弥谷寺は空海が学問をした71番札所

    はじめに 「花めぐり」の花手水 弥谷寺の花手水 境内へ行くまで 境内 縁起 おわりに 「花めぐり」の写真を追加しました。 はじめに 弥谷寺(いやだにじ)は、古来、霊山とされた標高382mの弥谷山の中腹にあります。 山は日本三大霊場(恐山・臼杵磨崖仏)の一つに数もえられていました。 お椀を伏せたような丸い山が多いとされる讃岐の国ですが、弥谷寺は垂直の崖に添うような場所にあります。 仁王門からの急勾配な540段の石段を上って、やっと本堂となりますが振り返って見ると、そこからは三豊平野の景観を楽しむことが出来ました。 「花めぐり」の花手水 古来より四国霊場の71番から77番までの札所7ヶ寺を1日で巡…

  • 円珍ゆかりの76番札所「金倉寺」

    はじめに 「花めぐり」の花手水 金倉寺の花手水 境内 縁起 円珍(智証大師)とは おわりに 「花めぐり」の写真を追加しました。 はじめに 広々とした平野の田園地帯に76番札所金倉寺(こんぞうじ)があります。 空海の生誕地である善通寺の近くにあり、甥の円珍(智証大師)が生まれた地でもあります。 円珍も仏教史に名前を残している偉大な仏教者です。 金蔵寺の位置するところは実り豊かな農村地帯であり、仏教界の偉大な人物が2人も誕生しているところでした。 金倉寺の境内 「花めぐり」の花手水 古来より四国霊場の71番から77番までの札所7ヶ寺を1日で巡礼する『七ヶ所まいり』という参拝方法があります。 善通寺…

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