大阪のあいりん地区というのはご存知でしょうか?
ここは通称名で、地元の人は釜ヶ崎と呼ぶそうです。
何度かTVで暴動の様子が伝えられ、そのことでご存知の方もいると思います。
私が興味を持ったのは、女医が不審死を起こしたドキュメンタリー番組をみて、日本でもこういう事が起こるんだ? そんな疑問が数年前からあり、いつかは大阪へ行ったらこの目で耳で鼻で確認してこようと思っていたのです。
あいりん地区 女医変死
今回の本来の目的は、メーカーさん主催の研修で、私はここでブログやニュースレター、そして笑顔流筆文字の活用について発表しました。
翌日は自由行動をとり、先に書いたように、 西成区の『あいりん地区』の視察に現地入りしました。
動物園駅を降りていきなり飛び込んできたのは、地面に座り酒を飲んでいる人。
この辺は東京でもよく見る光景なので、朝から良いなぁ、やっぱりこういう土地なんだ。
そして奇妙な商売。
荷物預かり屋さん。
日雇い労働者の荷物を預かる為の店。 私も預けようと思ったら、1週間とか1ヶ月とか単位がちょっと違う。
本当に預かってくれるのだろうか?そのまま横流しされるのではないか? そんな不安がよぎり
とりあえず駅の中に普通のコインロッカーがあったのでこの中に荷物を入れた。
事前の調査だとカメラとか持ち歩くのは危険という情報もあったので、スマホのカメラだけで潜入。
職安付近に行くと、鼻をつくのが小便の臭い。 電柱付近は特にひどく、また人が横たわっているので道路の端を歩く事は出来ない。
必然と道路の中心を歩く事になる。
でもこれがよそ者とすぐ分かってしまう行動。
自分なりにヨレヨレのシャツを着て、溶け込もうと考えたが無理なようだった。
(空き缶拾いのために荷台を大きくしてある自転車)
(交通ルールは無い)
(自販機は50円が普通、安いところは20円)
(店のシャッターはこんな感じが多かった)
(亀戸にも似てるね)
(仕事がら気になる。室外機の設置大変だなぁ。私みたいな電気屋がこの街にいる事を確信)
午前中だというのに何処でも酒盛りをしている。 横に寝転んでいる人も多数。
カメラを向ける勇気はない。
何か因縁でもつけられたら、すぐ囲まれてしまうのがオチだ。
こんなように隠れて撮るのが精いっぱいだった。
暴動の中心となる二つの公園、そしてその中心に西成警察署がある。
警察の目の前で暴動がいつも起こるそうです。(警察に不満が多い)
地区の縦横の道すべてを歩いてみた。
釜ヶ崎全体をくまなく歩いた。
人間の鼻は鈍感だ。2時間もこの街にいると、小便の臭いが気にならなくなった。
三角公園と呼ばれる、不法テントが多くある公園で私も地べたに腰を下ろして人々を観察していると一人の『シゲ』さんという人が声をかけてきた。
『センセーはどこから来たんですか?』 (大阪弁だけど正確に書けないの標準語に訳します)
地元に溶け込んでいるつもりでも、やっぱりダメだった。
しかもなぜか? 先生になってしまった。 それほど私の格好が高貴に見えてしまったのだろうか?
シゲさんは、釜ヶ崎生まれの地元っ子と自分で言っていた。
片手には缶酎ハイを持っていた。
スボンは自分の小便で股間がびしょびしょだった。
シゲさんと地べたに座りながら、いろいろな事を聞いた。
私と話ている最中にいろいろな人がシゲさんに声をかけてくる。(みんなシゲさんと呼んでいたので私もシゲさんと知ったのだけど)
大阪人らしく、誰もが話の中にギャグが入り、私も同笑して場をしのいだ。
話の途中で シゲさんが、『あの後ろ向きの女 誰だと思う?』と聞いてきた。
もちろん私なんか知る由もない。
この街には、女性の路上生活者もそれなりにいるようだ。
『〇〇の娘なんだぜ』
それは裏社会の組織の人。
何もこんな生活しなくても良いと思うけど、何が彼女をそうさせてしまったのか?
シゲさんにもわからないそうです。
若いころはそれなりに可愛かったそうです。
そして時々、組織の若い衆がお金を渡しに来るのをシゲさんも見た事あるそうです。
シゲさんと話をしていて、この街の状況がわかってきた。
生活保護、病院、簡易宿泊所、宗教、行政、警察、裏社会 これらが入り混じってこの街が動いている。
特にこの街で目立つのが車いすの人が多い事。
彼らは働けないので生活保護を受けている。
住所が無いと保護が受けられないので、簡易宿泊所がその住所になるそうです。
一ヶ月3万円ほどの家賃の施設があちこちにある。
そこに裏社会や宗教団体が介在して手続きや面倒を見て、中間に世話料金を徴収しているそうです。
亀戸にも2万円ほどのアパートがあり、同じようなケースは聞くけど、この街でなんでココまでなってしまったんだろう?
それははやり受け入れ数が圧倒的に足りないと感じました。
関西圏だけではなく、今は日本全国からこの『あいりん地区』に流れつくそうです。
負の連鎖がとんでもないくらいに回っている。 悪いほうへ悪い方へ。
東京や横浜にも同じような場所があるけど、ここまで酷くないし、『あいりん地区』だなんて隔離したような街にはなってない。
やはり東京は行政がしっかりしているからだと思う。
東京だって同じような環境の人がいるけど、路上で生活する人でも施設に収容されたり更生して社会に戻る人もいる。
シゲさんに話かけて来た人との会話を横で聞いていたら、仲間の誰かが死んだ話をしていた。
『あんな風にはなりたくないな』
『そうだな』
二人の会話の中に、まだ希望を持っている事がわかった。
この街はまだ更生できる街だと確信しました。
行政の力を期待したい。
そして私は、地元の名店 マルフクさんで ホルモンを食べた。
少し地元者気分で。
ご訪問ありがとうございます。
お役に立ちましたでしょうか?
当ブログのトップページはこちらです。
フェイスブックのリンクは時々外れるので、
ブックマークに登録してもらえると嬉しいです。
以下のバナーを押して頂くとブログランキングがあがるようになっています。
多くの方のお困りごとの解決への近道となります。
江東区は皆様のおかげで、とりあえず1位をキープしています。
にほんブログ村
他の方のブログも見てあげてくださいね。
東京都のランキングは今日は何位?
にほんブログ村
#亀戸 #電気屋 #エアコン工事
ご協力ありがとうございます。
ここは通称名で、地元の人は釜ヶ崎と呼ぶそうです。
何度かTVで暴動の様子が伝えられ、そのことでご存知の方もいると思います。
私が興味を持ったのは、女医が不審死を起こしたドキュメンタリー番組をみて、日本でもこういう事が起こるんだ? そんな疑問が数年前からあり、いつかは大阪へ行ったらこの目で耳で鼻で確認してこようと思っていたのです。
あいりん地区 女医変死
今回の本来の目的は、メーカーさん主催の研修で、私はここでブログやニュースレター、そして笑顔流筆文字の活用について発表しました。
翌日は自由行動をとり、先に書いたように、 西成区の『あいりん地区』の視察に現地入りしました。
動物園駅を降りていきなり飛び込んできたのは、地面に座り酒を飲んでいる人。
この辺は東京でもよく見る光景なので、朝から良いなぁ、やっぱりこういう土地なんだ。
そして奇妙な商売。
荷物預かり屋さん。
日雇い労働者の荷物を預かる為の店。 私も預けようと思ったら、1週間とか1ヶ月とか単位がちょっと違う。
本当に預かってくれるのだろうか?そのまま横流しされるのではないか? そんな不安がよぎり
とりあえず駅の中に普通のコインロッカーがあったのでこの中に荷物を入れた。
事前の調査だとカメラとか持ち歩くのは危険という情報もあったので、スマホのカメラだけで潜入。
職安付近に行くと、鼻をつくのが小便の臭い。 電柱付近は特にひどく、また人が横たわっているので道路の端を歩く事は出来ない。
必然と道路の中心を歩く事になる。
でもこれがよそ者とすぐ分かってしまう行動。
自分なりにヨレヨレのシャツを着て、溶け込もうと考えたが無理なようだった。
(空き缶拾いのために荷台を大きくしてある自転車)
(交通ルールは無い)
(自販機は50円が普通、安いところは20円)
(店のシャッターはこんな感じが多かった)
(亀戸にも似てるね)
(仕事がら気になる。室外機の設置大変だなぁ。私みたいな電気屋がこの街にいる事を確信)
午前中だというのに何処でも酒盛りをしている。 横に寝転んでいる人も多数。
カメラを向ける勇気はない。
何か因縁でもつけられたら、すぐ囲まれてしまうのがオチだ。
こんなように隠れて撮るのが精いっぱいだった。
暴動の中心となる二つの公園、そしてその中心に西成警察署がある。
警察の目の前で暴動がいつも起こるそうです。(警察に不満が多い)
地区の縦横の道すべてを歩いてみた。
釜ヶ崎全体をくまなく歩いた。
人間の鼻は鈍感だ。2時間もこの街にいると、小便の臭いが気にならなくなった。
三角公園と呼ばれる、不法テントが多くある公園で私も地べたに腰を下ろして人々を観察していると一人の『シゲ』さんという人が声をかけてきた。
『センセーはどこから来たんですか?』 (大阪弁だけど正確に書けないの標準語に訳します)
地元に溶け込んでいるつもりでも、やっぱりダメだった。
しかもなぜか? 先生になってしまった。 それほど私の格好が高貴に見えてしまったのだろうか?
シゲさんは、釜ヶ崎生まれの地元っ子と自分で言っていた。
片手には缶酎ハイを持っていた。
スボンは自分の小便で股間がびしょびしょだった。
シゲさんと地べたに座りながら、いろいろな事を聞いた。
私と話ている最中にいろいろな人がシゲさんに声をかけてくる。(みんなシゲさんと呼んでいたので私もシゲさんと知ったのだけど)
大阪人らしく、誰もが話の中にギャグが入り、私も同笑して場をしのいだ。
話の途中で シゲさんが、『あの後ろ向きの女 誰だと思う?』と聞いてきた。
もちろん私なんか知る由もない。
この街には、女性の路上生活者もそれなりにいるようだ。
『〇〇の娘なんだぜ』
それは裏社会の組織の人。
何もこんな生活しなくても良いと思うけど、何が彼女をそうさせてしまったのか?
シゲさんにもわからないそうです。
若いころはそれなりに可愛かったそうです。
そして時々、組織の若い衆がお金を渡しに来るのをシゲさんも見た事あるそうです。
シゲさんと話をしていて、この街の状況がわかってきた。
生活保護、病院、簡易宿泊所、宗教、行政、警察、裏社会 これらが入り混じってこの街が動いている。
特にこの街で目立つのが車いすの人が多い事。
彼らは働けないので生活保護を受けている。
住所が無いと保護が受けられないので、簡易宿泊所がその住所になるそうです。
一ヶ月3万円ほどの家賃の施設があちこちにある。
そこに裏社会や宗教団体が介在して手続きや面倒を見て、中間に世話料金を徴収しているそうです。
亀戸にも2万円ほどのアパートがあり、同じようなケースは聞くけど、この街でなんでココまでなってしまったんだろう?
それははやり受け入れ数が圧倒的に足りないと感じました。
関西圏だけではなく、今は日本全国からこの『あいりん地区』に流れつくそうです。
負の連鎖がとんでもないくらいに回っている。 悪いほうへ悪い方へ。
東京や横浜にも同じような場所があるけど、ここまで酷くないし、『あいりん地区』だなんて隔離したような街にはなってない。
やはり東京は行政がしっかりしているからだと思う。
東京だって同じような環境の人がいるけど、路上で生活する人でも施設に収容されたり更生して社会に戻る人もいる。
シゲさんに話かけて来た人との会話を横で聞いていたら、仲間の誰かが死んだ話をしていた。
『あんな風にはなりたくないな』
『そうだな』
二人の会話の中に、まだ希望を持っている事がわかった。
この街はまだ更生できる街だと確信しました。
行政の力を期待したい。
そして私は、地元の名店 マルフクさんで ホルモンを食べた。
少し地元者気分で。
ご訪問ありがとうございます。
お役に立ちましたでしょうか?
当ブログのトップページはこちらです。
フェイスブックのリンクは時々外れるので、
ブックマークに登録してもらえると嬉しいです。
以下のバナーを押して頂くとブログランキングがあがるようになっています。
多くの方のお困りごとの解決への近道となります。
江東区は皆様のおかげで、とりあえず1位をキープしています。
にほんブログ村
他の方のブログも見てあげてくださいね。
東京都のランキングは今日は何位?
にほんブログ村
#亀戸 #電気屋 #エアコン工事
ご協力ありがとうございます。
先日「秘密のケンミンSHOW」で西成区を特集していましたね。
しかし、単身で「あいりん地区」に潜入とは恐れ入ります。私なんか「飛◯新地」に仲間と行くのが精々です。通天閣界隈はおもしろそうなんですがね。
ご無事のご帰還なによりです。
この記事の最後に食べたホルモン屋さんマルフクさんが出てましたね。