なのにオイラは京都へゆくの?

大阪の中年男が、京都の山に登った際の赤裸々(?)な公式日記帳やねん。
のはずが……京都・自己満足ブログとなりにけれ。

曼陀羅(1971年公開、R18+作品)

2015-08-30 17:42:43 | 映画

曼陀羅 [HDニューマスター版] [DVD]
清水紘治,森秋子,田村亮,桜井浩子
キングレコード

 監督:実相寺昭雄
 脚本:石堂淑朗
 出演:清水紘治、森秋子、田村亮、桜井浩子、岸田森

 【あらすじ】from Amazon
 あるモーテルで、2組のカップル(清水紘治・森秋子、田村亮・桜井浩子)が、互いに相手を交換し身体を交えあう。その様子を盗撮する真木(岸田森)支配人。その支配人は、夫婦そろって、農耕とエロスによるユートピアを実現しようという理想を持っていた。支配人の企みで、カップルの一方が襲われるも、そのユートピア願望に陶酔しはじめる。しかし、ユートピアの欺瞞を知ったもうひと組のカップルの男が、真木夫人(若林美宏)を犯して自殺に追い込む。新天地を求め船出した支配人の真木は、数日後死体となって打ち上げられ、手には曼陀羅が握り締められいた…。

 ▼ ただ今KBS京都テレビで毎週放送中の初代「ウルトラマン」を、懐かしい思いで見ているオイラである。

 ▼ こうつと……今から4年ほど前、フジ隊員役の桜井浩子さんのヌードが見れるってんで『曼陀羅』を見……いやいや、実相寺監督ファンならば一度『曼陀羅』を見なければならぬ必然があったのだ。(^^;)

 ▼ 出演者の中に小林昭二氏の名前もあったんやけど、初見では見つけらへんかったし……。(@_@;)

 ということで、再度、『曼陀羅』のDVDを見ることにしたオイラであった。(-ω-)/

 京都度も高い映画なので、早々にオイラのブログ記事にしてもよかったのだが、いかんせん内容が観念的、哲学的、宗教的、革命的、エロス的な要素満載で、ようわかりまへんので二の足を踏んでしまっていたのでした。

 「ウルトラマン」「ウルトラセブン」「怪奇大作戦」などの実相寺作品で表現された独特のカメラワークや場面転換時のシャキーンという金属音が、『曼陀羅』の中でも随所に出てきます。

 (オリジナルのキャプチャーは画面が薄暗いので明度を若干あげています)

 ▼ ベッドシーンも実相寺マジックにかかると芸術的なのだ。


 ▼ 岸田森氏の役名が「真木」。「怪奇大作戦」でも「牧」。これは偶然か必然か?

 ▼ 草野大悟氏とオダギリジョーは似てると思う。

 ▼ ムラマツ・キャップは台詞のないほんの一瞬のカメオ出演でした。よっぽど注意してないとわからんよ、これじゃ。

 ▼ SRIの的矢所長は、刀剣商の主人役で短いながらも台詞あり。

 2組のカップルが京都在住という設定らしいので、京都のシーンがタントあります。

 ▼ 瑞峯院(ずいほういん)の独坐庭(どくざてい)。


 ▼ 龍源院(りょうげんいん)の東滴壺(とうてきこ)。

 ▼ 龍源院(りょうげんいん)の龍吟庭(りょうぎんてい)。

 ▼ 場所は不明やけど、京都市のマンホール。中央のマークは「京」の文字を図案化したものらしい。

 ▼ ここはオイラ的にうれしい鴨川デルタのシーン。賀茂大橋の上を市電が走っております。

 ▼ 田村亮氏が敵対するセクト連中と鉢合わせしちゃいます。






 ▼ 学生運動の赤ヘル軍団。「京大」「立命」はわかるけど「ひらかた」って何? ひらパーの労働者代表なのか?


 ▼ 堕胎手術で子どもを産めない身体になった桜井浩子さんを置き去りにして、逃げる田村亮氏。




 ▼ この時代、まだ飛び石は設置されていなかったようで、川の中を突っ走るのだ。






 ▼ この映画の桜井浩子さんは陰気で、しかもメイクが怖い。

 ▼ 京都大学医学部のようですが、現在、この建物は残っていません……たぶん。

 ▼ 左幸子さんと春日上通。右奥に見える「旅館さわや本館」は今も営業中。

 ▼ 哲学の道にある茶房「小径」。

 ▼ 映画の中で何回も登場する竹林は鳥居本八幡宮神社……のハズ。




 ▼ 船井郡京丹後町市森にある琴滝……のハズ。

 ▼ 東大路通の鈴木古道具店。

 ▼ 国鉄・京都駅。

 考えると矛盾だらけのストーリー。陰鬱な2時間15分の映画を最後まで一気に見せてしまうのは、故・実相寺監督が撮った映像美の力量やと思いました。考えるんじゃなく映像美を感じる映画。よーわからんけど。



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