肌荒れ・シミ

公開日:2016/05/17

最終更新日:2025/04/17

国立成育医療研究センター

この記事を監修したドクター

子どもと妊婦さんのための病院と研究所国立成育医療研究センター

共著:鶴賀哲史先生

肌荒れは、化粧品や洗浄剤などが肌に合っていないことや、スキンケアがうまくできておらず皮膚バリアが弱っている時、花粉などの外的な刺激に反応している時、皮膚疾患が隠れている時に起こります。スキンケアに原因がある場合、自分にあった適切なスキンケアで改善することが多く、改善しない場合は皮膚科専門医を受診しましょう。

肌荒れの原因はなんでしょうか?

肌荒れを起こす原因は、皮膚に使用している化粧品、洗浄剤などが肌に合っていない、スキンケアがうまくできていなくて皮膚バリアが弱っている、花粉など外からの刺激に反応している、その他皮膚疾患が隠れている、などがあります。皮膚に使用している製品が合わない場合、製品を使用している部位のみに症状が起こることが多いのが特徴です。スキンケアがきちんとできていない場合は、適切なスキンケアを行うことで改善することが多いです。適切なスキンケアを行っても改善しない場合は、皮膚科専門医を受診しましょう。

皮膚科ではどう肌荒れを診断するの?

まずは、皮膚症状のある部位の分布、皮膚の状態などを診察します。悪化前に開始した化粧品などがある場合など、思い当たる悪化したきっかけがある場合は、詳しく伝えてください。皮膚以外に症状がある場合は皮膚以外にどのような症状がいつからあるか、悪化する時期があれば季節、生理周期などとの関係などもわかると診断の参考になります。内服しているお薬、塗っているお薬がある場合はお薬手帳をお持ちください。
化粧品などによる接触皮膚炎(かぶれ)の場合は、原因と考えられる製品の使用を中止し適切な炎症を抑えるお薬を塗り、後日炎症が落ち着いてから、原因として疑わしい製品及びその成分や、これまでにかぶれやすいことが知られている成分を皮膚に実際に貼ってみるパッチテストという検査法を行います。

肌ケアの基本は、洗顔、保湿、日焼け止めです!

適切なスキンケアができていないために起こる肌荒れの場合、まずは「洗顔」「保湿」「日焼け止め」の方法を見直してみましょう。

➀洗顔
低刺激のよく泡立てた洗浄料を用いて、皮膚を擦らないように泡で洗うように洗顔します。洗顔料の成分が皮膚に残ると肌荒れの原因になる場合があるため、ぬるま湯で生え際など洗い流しにくい部分まで十分に流すことも重要です。洗顔後は、柔らかい清潔なタオルなどで擦らないように水分を優しく拭き取りましょう。
化粧法によって、あらかじめ適切なクレンジングを行うことも大事です。

➁保湿
洗顔後すぐに低刺激の化粧水、乳液、クリームなどを十分量塗って保湿します。敏感肌の方は、新しい化粧品を使用する前には二の腕の内側に塗ってみて、炎症が起こらないか確認してから、顔に使用してみるのが良いでしょう。
ニキビが出来やすい方の場合は、ノンコメドジェニックの化粧品を使用するのがおすすめです。

➂日焼け止め
紫外線は夏の晴れた日だけではなく、冬でも、また、曇りの日も、雨の日も当たっています。日焼け止めは1年中塗ることをおすすめします。日焼け止めは十分な量を2~3時間おきに塗り直すことも重要です。日常生活ではSPF20〜30程度、PA(++)で充分ですが、海やアウトドアなどで長時間戸外にいる時はSPF50程度、PA(+++)をおすすめします。

シミ、しわについては加齢の変化や妊娠などホルモンバランスの影響が関係していることもあり、病的でないことが多いですが、日焼け対策、保湿、摩擦を起こさないことが悪化させないためには大事です。

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