木下 敏之(きのした・としゆき) 木下敏之行政経営研究所代表・前佐賀市長 1960年佐賀県佐賀市生まれ。東京大学法学部卒業後、農林水産省に入省。1999年3月、県庁所在地の市長としては当時最年少となる39歳で佐賀市長に当選。2005年9月まで2期6年半市長を務める。市役所のIT化をはじめとする各種の行政改革を推し進め、300億円以上を節約し、市の財政を大きく改善することに成功した。現在、様々な行革のノウハウを自治体に広げていくために、講演やコンサルティングなどの活動を幅広く行っている。 私は2005年9月まで、佐賀市の市長をしていた。佐賀市役所は2005年4月に、韓国系企業のサムスンSDSと組んで、基幹システムの刷新を行った。開発期間はわずか1年間、ゼロからシステムを作り上げる、ソースコードは開示する、知的所有権は市役所と共有する、管理を地元企業に任せるために技術移転をきちんとするという、