米国のキャロライン・ケネディ駐日大使が11日、初めて沖縄県を訪れた。13日まで滞在し、仲井真弘多(ひろかず)知事と会談するほか、沖縄戦の全戦没者の名を刻んだ「平和の礎(いしじ)」や首里城などを訪れる。米軍普天間飛行場(宜野湾市)や、移設先とされる名護市辺野古を視察するかどうかについて、在沖米国総領事館は明らかにしていない。 沖縄の地元2紙は11日朝刊で、沖縄のありのままを「自らの足で確かめてほしい」などとする英語の社説を掲載した。県庁前広場には、大使に声を届けようと市民が集まった。 那覇市の団体職員、城間えり子さん(52)は友人らとともに、カードや歌で普天間飛行場の返還と辺野古への移設中止を訴えた。「(ツイッターでイルカの追い込み漁を批判した)大使なら、辺野古の海にすむジュゴンなど希少生物の大切さがわかるのでは」と期待した。
