新聞雑誌から時代の空気を読み取り、「コト」のこれからを考える 小関孝子氏(しにふぃあん・オーナー*) インタビューアー 真鍋陸太郎(東京大学)、饗庭伸(首都大学東京) この原稿はインタビューを行った原稿をインタビューイー、インタビューアーが加筆するというやりとりを経て作成しました *所属などはインタビュー時のものです Q 小関さんの研究フィールドとキャリアを紹介ください。 研究フィールドは、近現代の生活史です。新聞雑誌など当時のメディアをその時代を紐解く資料として積極的に使うというやり方で研究を進めています。解き明かしたいのは生活思想の変容なので、テーマをひとつに絞って明治から現在までをタテに串刺しするようなアプローチをしています。出来上がったものは結果的にメディア史になることもありますが、メディアそのものを研究対象にしているわけではありません。研究者を志すまでは、大手企業に勤めたり、劇団
