私は虚構新聞が大嫌いなのだが、私の夫は虚構新聞を大好きで、虚構新聞を大嫌いな私の気持ちを解さない。 「騙されたからって、そんな怒るなや。ただのネタやん」 違う。私は虚構新聞に騙されたことなんて今の今まで一度もない。誓っても良い。一度たりとも騙されたことはない。 私が虚構新聞を嫌っているのは、虚構に騙された悔しさからではない。虚構新聞が弄する虚構の背景に漂う他者を小馬鹿にした感覚と、ユーモアの踏み込みの浅さが不快であり、尚且つそんなユーモアを面白がる夫のような人々のセンスが不快だからだ。 虚構新聞はかつて自らを和製モンティ・パイソンであり、公人を対象にした風刺だと称していたように記憶している。 笑止千万だ。 私は中学生の時にNHKで放送されていたモンティ・パイソンの番組を観ていた程度なので彼らの熱心なファンではないし、さほど詳しくもないのだが、モンティ・パイソンと虚構新聞には雲泥の差があると
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