(CNN) 仏教の開祖、釈迦(しゃか)の生誕地と伝えられるネパール南部ルンビニの発掘調査で、紀元前6世紀のものとみられる木造仏教寺院の痕跡が見つかった。考古学会誌アンティクイティに紹介され、英ダラム大学などの研究チームが25日に発表した。 釈迦の生涯については主に口頭の伝承で伝えられ、物的証拠はこれまでほとんど見つかっていなかった。今回の発見は、釈迦の誕生時期を初めて考古学的に示すものと期待されている。 発掘調査では、当時のアショカ王が紀元前3世紀に建造した寺院の下に、木製の柱が立てられていた痕跡を発見。大きさや形状は、紀元前3世紀の寺院とほぼ同じだった。柱の跡から見つかった木炭や砂を調べた結果、いずれも6世紀のものであることが判明した。一方、柱の穴ができたのは紀元前800~545年と推定される。 「柱の穴が木造寺院の存在を示すものだとすれば、釈迦が または直後から儀式が始められていた可能