12日、インド南部のコチで進水式を終えて造船所を出航するインド初の国産空母「ビクラント」=AFP時事 【ニューデリー=庄司将晃】インドで初めての国産空母「ビクラント」の進水式が12日、南部コチの造船所で開かれた。インドが運用中の空母は1950年代に英国で建造された老朽艦1隻だけで、5年後には退役予定。新鋭艦の導入により、同様に空母導入を進める中国に対抗する。 現在、本格的な国産空母を運用しているのは米国、英国、フランス、ロシアの4カ国とされる。ビクラントは排水量3万7500トン。航空機やヘリコプターを計三十数機搭載できる。必要な装備を取り付け、試験期間を経て2018年に就役予定。 インドはこのほか、ロシアからも今年末までに空母1隻を調達する計画。中国が周辺国で港湾整備への支援などをテコに影響力を強めていることに懸念を強めており、海軍力の増強を急いでいる。 関連記事〈ロイター〉焦点:空