昨シーズン、20位に終わったレノファ山口が好調だ。選手が次々と飛び出していく、スピード感あふれるアタッキングサッカーでJ2を席巻。第11節を終えた時点で6勝2分け3敗の3位、得点数20はリーグ2位の成績だ。 チームを率いるのは、強化の立場で日本代表を長く支えてきた霜田正浩監督。「ここまで本当に良い準備、良い練習ができているので、これを42試合続けたい」と自信を漲らせている。 ここまでのチーム作りと成果を尋ねた前編に続き、後編では指導者としての原点、アルベルト・ザッケローニ、ハビエル・アギーレ、ヴァイッド・ハリルホジッチといった代表監督たちから受けた影響などについて聞いた。(取材日:4月11日) ――指導者の原点はいつごろにあるのでしょうか? 霜田さんは一般的に、強化の人という印象がすごく強いと思うんですね。それこそ、京都パープルサンガ(現京都サンガ)で、ブラジル留学時代の親友であるカズさん
