理科実験室で生徒が手にしているのは試験管とタブレット――豊島区立千川中学校は6月20日、タブレットPCやクラウドを活用して教育を行う“IT授業”を報道向けに公開した。 同中では昨年10月から、日本マイクロソフトやレノボ・ジャパン、東京大学などの協力のもとでICTを活用した教育に取り組んでいる。プロジェクトの中間報告として行われた公開授業では、タブレットを活用した理科実験などの様子が披露された。 ガスバーナーに火をともし、鉄と硫黄が入った試験管を加熱。化学反応によって次第に硫化鉄が生成され、教室内に漂う硫黄臭――ここまでは通常の理科実験と同じだが、生徒の手にはデジタルカメラが。「この実験で最も大事だと思うシーンを撮影してください」という教師の指示のもと、実験と並行して写真撮影も行われた。 実験後、生徒は各班のテーブルに1台ずつ配置されたキーボード着脱式タブレットPC「ThinkPad X22