幼稚園に通う6歳の娘が、勤務先から帰宅したばかりの私にこう言った。 「オンマ(お母さん)!チング(友達)はどっかに通っているんだって。私だけ家にいなきゃいけないの?どっか連れてって」 共働きの我が家では、娘は幼稚園から帰った後のひととき、ベビーシッターのお世話になっていた。母親がそばにいる家庭のように、今日は水泳、明日はテコンドー、その次は音楽というように気軽に習い事に連れて行くのは難しい。 それでも娘の気持ちに負けて苦心した末、子どもがたくさん住み、教育インフラも整った地区に引っ越した。ここなら、幼稚園の授業が終わった午後3時から、私が帰宅するまでの間、いろいろな塾に通わせることができると思ったからだ。 塾といっても勉強ばかりするわけではない。韓国では子どもが通う塾(韓国では学院と呼ぶ)には様々な種類がある。音楽、美術、バレエ、テコンドー、英語などなどだ。おかげで娘は毎朝、幼稚園のカバン
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