まぁ散々言われていることだろうけれど、偏差値教育って本当に素晴らしいな、と思う。テストの成績以外で人を判断されることほどうざったいことはないから。たとえば、先生の主観で点数が決まる「内申点」制度の気持ち悪さを、公立学校に通ったことがある人ならば、誰しも味わっていると思う。あるいは、「テストの成績ではなく人間性評価で合格を決めます」と宣言する大学があったならば、なんて恐ろしいところだろう、と思ってしまう。 テストの成績で人が評価されるとき、そこには明確な評価基準が存在していて、また、誰もがその評価基準を理解し共有している。いわば、透明性が高い。テストの成績が悪かったことを誰か他の人のせいにはできない。だから、清々しい。そしてテストで良い点を取っていて、かつ常軌を逸した行動を取らない限りは、どんな生徒でも認めてもらえるのだとしたら、むしろ多様な個性が育ちやすいともいえるだろう。先生が生徒の人間