発達障害の可能性がある子どもが、近年増加傾向だという。しかし、臨床経験35年の小児脳科学者は、その中には発達障害と「間違われている」子どもたちがいると指摘する。背景には、子育ての意外な盲点があった。 【写真を見る】発達障害と「間違われる」子どもたち 小児脳科学者が指摘する、不調から抜け出すシンプルな解決策 ■増加する子どもの不調 背景に生活習慣の乱れという盲点 文科省の調査(※1)によると、公立小中学校の通常学級で発達障害の可能性があり、特別な教育支援を必要とする児童生徒の割合が8.8%に上るという。単純には比較できないものの、前回の調査から2.3ポイント増だ。35人学級だとすると、1クラスに3人いる計算になる。 しかし、この子どもたちのすべてが発達障害とは思えないと話す専門家がいる。発達障害や不登校、引きこもりなど様々な不安を抱える親子・当事者の支援事業「子育て科学アクシス」を主宰し、こ
