佐川宣寿前国税庁長官の証言拒否で国会の証人喚問を無事に乗り切ったかのように見えた安倍政権。だが、内実は官邸、財務省とも大阪地検特捜部の捜査に怯える日々という。そんな中、安倍晋三首相の出身派閥からついに「3選の最大のリスクは昭恵夫人」という声が上がった。 その狼煙(のろし)は自民党本部で3月29日、行われた最大派閥・細田派(94人)の会合で上がった。 口火を切ったのは、西田昌司参院国対委員長代行だ。 出席者によると西田氏は、佐川前国税庁長官の証人喚問で首相夫妻の関与がないことが明らかになったと前置きした上で、「(秋の総裁選で)3選を首相が目指す中、昭恵夫人の問題は最大のリスク」「国民は位の高い方(首相夫人)の振る舞いとしていかがなものかと思っている」などと述べたのだ。 その瞬間、ひな壇に座る細田博之会長、下村博文・事務総長ら幹部の表情は硬直し、出席した議員らは一斉に下を向き、誰も一言も発さず
