ソウルの日本大使館前にある従軍慰安婦問題を象徴する少女像=1月(共同) 安倍政権は26日、従軍慰安婦問題の日韓合意に基づく韓国財団への10億円拠出に関し、ソウルの日本大使館前に設置された少女像が移設される前に実施する方向で検討に入った。像の撤去を拠出の条件とせず、韓国の取り組みを静観することで日韓関係のさらなる改善を目指すのが望ましいと判断した。複数の関係筋が明らかにした。 拠出時期を巡り、谷内正太郎国家安全保障局長が韓国側と調整を進めている。支出先となる韓国の財団が今週中にも発足した後、日韓双方の世論を見極め、実施する考えだ。8月中の拠出が有力視されている。