山陽電気鉄道270形(1981年6月、電鉄飾磨駅) 山陽電気鉄道270形電車(さんようでんきてつどう270がたでんしゃ)は、過去に存在した山陽電気鉄道の通勤形電車で、250形270 - 289を区別するための通称である[注釈 1]。 長年の酷使で老朽化が進行しつつあった100形および1000形の機器流用車として、1959年より1961年にかけて川崎車輛(後の川崎車両)で270 - 273と274 - 289の2グループ20両が製造された。当初は2両編成で特急から普通列車まで幅広く使用されたが、後年は250・820・850の各形式と混結、あるいは同系車のみで3両編成に再編の上、普通列車専用として使用された。 正式には250形の第4 - 6次車をなす車両群であるが、前世代モデルにあたる第1 - 3次車とは車体の形状・構造が大きく異なるため、便宜上270形と呼ばれていた。 概要[編集] 100形