大原則として、客と店員は「対価を支払う代わりにサービスを受ける」という“対等”な関係だ。しかし、そこに考えが及ばない客のマナー違反が後を絶たない。では、そもそもマナーとはどういうものなのだろうか。 「本来マナーとは、思いやりを行動にあらわすもので、お互いにその場を気持ち良く過ごすための配慮。“暗黙の了解”ともいわれています。これは個人的な見解ですが、最近は周りの人が不快に感じているかどうかを、考える人が少なくなったのかもしれません」(上田氏、以下同) それを象徴する事例として、今年7月、沖縄県・石垣島のラーメン店が、「日本人客お断り」という張り紙を掲げたことが話題になった。この店では、フライドポテトなどの飲食物を勝手に持ち込んだりする日本人客が後を絶たなかったという。 「前提として、店のルールがあるならそれを守るべきです。もし、店内への飲食物の持ち込みが明記されていない場合は店員さんに聞き
