日本酒の美味さは「いい米」でも「いい水」でもない…JALの提供酒に選ばれた酒蔵が「1日10回」必ずやっていること 「東京のど真ん中でもうまい酒は造れる」 水道水の氷を使っても味は落ちない 設備投資にも力を入れている。森嶋さんが杜氏に就任後、発酵の大事な要素である、温度管理が徹底できる環境を整えたのだ。「理想の味を追い求めるうちに、気がつけばほとんどの設備を入れ替えていた」と振り返る。1869年創業の森島酒造150年の歴史のなかでも、最大規模の投資だったそうだ。 なかでも大きな役割を果たしているのが、材料を合わせて酒を仕込む「サーマルタンク」だ。元はホーロータンクだったが、高額なサーマルタンクを15年かけてコツコツ買い足し、現在はすべての酒をこちらで仕込んでいる。ガスで内部温度をコントロールし、発酵度合いを調節できるからだ。予定外の発酵で味が重くなったり薄くなったりするリスクを軽減し、狙った
