受験やスポーツ、出世争いなど、私たちの生活は「勝負」によって優劣が決まることばかり。人が集まるところに競争が生まれる以上、どんな人であっても勝負からは逃れられません。 では、どうしたらいいのでしょうか。勝負に前向きに取り組むことができなくても、「負けない」努力はしたいものです。 現在全国大学選手権6連覇中の帝京大学ラグビー部を率いる岩出雅之監督の著書『負けない作法』(森吉弘氏との共著、集英社/刊)では、人生に待ち受ける「勝負」に負けないための哲学が明かされています。 岩出監督が言うには、負けない方法はある、とのこと。その基本中の基本である「作法」の一部を教えていただきました。 ■まずは周りの環境を整える 石の転がった未整備のグラウンドでラグビーをしたら、勝負に勝つどころか大ケガにつながりかねません。これは、どんな勝負にも言えることで、たとえばゴミやいらない書類が散乱した仕事机では、他の人よ