【ニューヨーク=田中光】米航空大手のユナイテッド航空は、隣席に体がはみ出てしまう肥満の搭乗客を対象に、隣席が空いていない場合は次の便で2席分を購入するよう、15日の便から求め始めた。同社の導入により、こうした「肥満対策」は米航空大手すべてで足並みがそろったことになるという。 ユナイテッドによると、対象となるのは肥満で「シートベルトが締められない」「ひじ掛けの間に収まらない」ような搭乗客。搭乗を予定していた便で隣が空いている席がない、あるいは広い席にアップグレードできないなど、やむを得ない場合に2席分の購入を要請する。 米疾病対策センター(CDC)によると、米国人の34%が肥満。ユナイテッドの広報によると、「となりの体が侵害してきて不快を被った」という苦情が、昨年1年間で700件にのぼったという。