新型コロナウイルス感染症で流行の主流になっているオミクロン株は、重症化しにくいと言われている。しかし、法律上は危険度の高い感染症に位置付けられており、その影響で医療現場にしわ寄せが及んでいる。政府は位置付けを見直す方針だが、どう見直せばいいのか。政府の新型コロナ対策分科会委員の岡部信彦・川崎市健康安全研究所長に話を聞いた。 ――新型コロナの患者が発熱外来に集中するなどして、受診できない人も出てきています。
夫の嘉充さんの遺影に手を合わせる吾郷利恵さん=島根県出雲市で2022年7月16日午後2時28分、目野創撮影 「大切な家族を物のように扱われた」。島根大医学部(島根県出雲市)で、献体をずさん管理していた実態が明らかとなった。2017~21年度に提供を受けた50体について、必要な防腐処置を怠ったため、一部は本来の目的だった実習での全身解剖ができなくなった。提供者の厚意と尊厳をないがしろにするような扱いに、遺族の怒りは収まらない。 問題は、大学が今年4月に公表した。発覚のきっかけは3月10日、解剖学講座の教授と教員の計2人が実習室で準備をしていた時だった。台の上で白い布をかぶせられた献体が着衣のままだったため、不審に思って確認したところ、防腐処置が施されていないことが分かった。保存室や冷蔵室からも未処置の献体が次々と見つかった。
かつて自らも在籍した児童養護施設をNPO法人「チャイボラ」のスタッフとして訪れ、子どもたちに話しかける鼻崎孝さん=兵庫県内で2022年8月20日、三村政司撮影 ヌンチャクで殴られ、鎖で足をつながれる。凄絶(せいぜつ)な虐待を受けた10歳の男児は、妹と2人で家を抜け出した。「警察に捕まるんじゃないか」。不安を抱きながら夜行列車に飛び乗り、かつて暮らした児童養護施設へ向かった。しかし、たどり着いた先で待っていたのは妹との別れだった。 今春、児童養護施設などの職員確保や定着を支援する活動を始めた鼻崎孝さん(48)=神戸市=の原点には、約40年前に受けた虐待、そして生き別れになった妹への思いがある。兄妹はなぜ、離ればなれになってしまったのか。施設が抱える課題とは。鼻崎さんの体験に耳を傾けてみたい。 祖母の同居男性から暴力 鼻崎さんは1歳6カ月の時、事情は分からないが1歳下の妹と2人で大分県の乳児院
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