多くのファンに見送られて引退した夜行急行「能登」(左の車両)と寝台特急「北陸」(2010年3月12日、JR金沢駅で) 昨年3月に定期運行が終わり、臨時電車として金沢と上野を結ぶ夜行急行「能登」について、JR東日本が、来年3月のダイヤ改正に伴い、運行取りやめを検討していることがわかった。需要の伸び悩みが要因とみられる。JR東日本は「あくまで臨時電車なので、取りやめても、また復活する可能性はある」としている。 「能登」は、先頭部が前に突き出たボンネットスタイルが特徴の489系車両。1日の平均乗客数は、国鉄民営化後の1988年度には233人だったが、2003年度には103人、定期運行が終了した2009年度には66人まで落ち込み、寝台特急「北陸」とともに、多くの鉄道ファンに惜しまれながら引退した。 定期運行終了後は、今年3月に引退した「雷鳥」などにも使われていた485系に車両を変更し、臨時電車とし