【モスクワ大前仁】日露両政府は7月31日、外務・防衛担当閣僚協議(2プラス2)をモスクワで開いた。日本が配備を進める陸上配備型迎撃システム「イージス・アショア」に関し、ロシア側は「対立、不信、不確実さの拡大につながる」(ラブロフ外相)と懸念を表明。日本は北朝鮮の脅威への対抗策と説明したが、米朝間で対話が進む中、米軍による「露包囲網」と見なすロシアの反対に直面した格好だ。安全保障分野での交流拡大では一致したが、国際情勢における立場の違いも浮き彫りにした。 日露2プラス2は昨年3月以来、3回目。河野太郎外相、小野寺五典防衛相、ラブロフ外相、ショイグ露国防相が出席し、次回は東京で開く方針を確認した。
