岩の上のパレスチナイロワケガエル。ラトニア(Latonia)属に再分類された。 (Photograph courtesy Frank Glaw) イスラエルのパークレンジャー、ヨラム・マルカ(Yoram Malka)氏は2011年、イスラエル北部のフラ渓谷を車で走っているときに、そのカエルが道路を横切って跳ねていくのを一瞬目にした。だがそれだけでマルカ氏には、それが特別なカエルだと分かった。 即座に車を停め、運転席から転がり出ると、カエルに飛びついた。カエルはマルカ氏の手の中に収まった。 カエルの背中にはまだら模様、黒い腹には白い斑点があった。それは大半の科学者が、半世紀以上前に地球上から姿を消したものと考えてきた“絶滅種”、パレスチナイロワケガエルだった。 パレスチナイロワケガエルは実際、両生類の中で絶滅が公式に宣言された最初の種だった。絶滅宣言は1996年だが、マルカ氏が2011