インターネットを舞台にしたイノベーションが止まらない。ソフトウエア技術の発展が原動力となり、次々と新たな成長領域が生まれている。今、ネット業界の最前線ではどんな潮流が起きており、勢力図はどう変わるのか。フェイスブックやツイッターなど有力企業に投資し、全米随一とも評されるベンチャーキャピタル(VC)、アンドリーセン・ホロウィッツのパートナー、マージット・ウェンマチャーズ氏がインタビューに応じた。 アンドリーセン・ホロウィッツは2009年創業の若いベンチャーキャピタル(VC)ながら大きな注目を集めています。どのようなVCなのか、簡単な紹介をお願いします。 ウェンマチャーズ氏:当社は創業4年目を迎えたばかりの、新しいVCだ。これまでに、3回に分けて総額27億ドルという多額の資金を調達した。資金の出し手は、大学の寄金やファンド・オブ・ファンド(ファンドを投資対象にする投資家)など、少数の投資家たち