江戸時代に、当時の街の人たちがどのような本を読んでいたかを紹介する企画展が、小山市の博物館で開かれています。 小山市立博物館の会場には、江戸時代の商人や名主など、市内の古い家に残されていた本などの資料、およそ100点が展示されています。 このうち、「江戸名所図会」は、江戸近郊にある寺や名所を挿絵入りで紹介していて、当時の書店が繁盛している様子が華やかに描かれています。 「女教小倉色紙」は、当時の寺子屋などで使われていた女子のための教科書で、平安時代に紫式部が書いた「源氏物語」の解説や、掲載されている和歌の紹介などをしています。 会場にはこのほか、囲碁の基本的な打ち方や、刀の鑑定のしかたなどが書かれた本もあり、江戸時代に地元の人たちが、どのようなことに興味を持っていたかをうかがい知ることができます。 小山市立博物館の尾上仁美学芸員は、「娯楽のためや仕事のためなど、さまざまな目的で本を読んでい