岐阜県総合医療センター(岐阜市)は11日、院内の新生児集中治療室(NICU)に入院していた新生児がメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)に感染し、死亡したと発表した。同センターは6日からNICUへの新規患者の受け入れと母体搬送をやめ、感染した経緯を調べている。 病院によると、亡くなったのはセンターで8月6日に661グラムで生まれた超低出生体重児の男児。生後すぐ気管挿管をし、NICUに移した。24日に肺炎発症を確認し、挿管チューブからMRSAを検出。抗生物質を投与したが、28日に死亡した。MRSA以外による肺炎も否定できないとして病理解剖を実施。10月下旬、死因を院内感染によるMRSA肺炎と判断した。 センターでは現在、0~2歳の乳幼児12人がMRSAに感染している。うち2人は10月1日と20日にそれぞれMRSA肺炎を発症したが、快方に向かっているという。 渡辺佐知郎院長は今月11日に記者