以前、『プリティ・リーグ』という映画について触れたことがある。 印象に残っているのは主人公のドティとその夫との関係だ。 夫のボブは戦地で戦っている。 ドティの方は夫が不在の間に思いがけない機会を得て女子プロ野球選手となった。彼女の人生もまた劇的に変化する。この時、彼女とチームの監督ジミーの間には他の誰よりもお互いを理解し、また理解しようとする深い絆が生まれる。普通のドラマならここで2人の間に愛が芽生え、ラブストーリーになるのが当たり前だろう。しかしドティとジミーはそうはならなかった。あくまで同志として共に時を過ごし、別れを告げる。 ボブがおそらく後遺症が残るであろう傷を負って戦地から戻ってきた時、ドティはごく自然に彼と共に故郷に帰ってしまう。 おそらくドティとボブは2人が離れている間にそれぞれが経験したことをお互いに本当に理解することはできない。 ひょっとしたら「こんなことがあったんだよ」