macOSはUNIX/POSIXで一般的なディレクトリ構造を持つため、コマンドの役割/性格をザックリと知りたいとき、そのパスを見ればおよその察しがつく。たとえば、OS標準装備のシェルやファイル操作関連など、ごく基本的なコマンドは「/bin」、システム管理において重要な役割を果たすコマンドは「/sbin」。「/usr」のサブディレクトリにも「bin」と「sbin」はあるが(/usr/bin、/usr/sbin)、システムにおいては補完的な位置付けで、重要度/必須度は「/bin」、「/sbin」よりランクが下がる……といった具合だ。 OSのメジャーアップデート後には、CUIレベルでの変更点を調べるべくそれらディレクトリの内容を一通り調べるが、どうしてもパス(コマンドサーチパス)の通ったディレクトリを優先してしまい、パスの通っていないディレクトリは後回しになってしまう。そのひとつが「/usr/l