台湾側全船、領海外へ…海保船と放水の応酬 25日午前、沖縄県石垣市の尖閣諸島・魚釣島沖の領海内に、台湾の漁船約40隻と、日本の海上保安庁に相当する台湾海岸巡防署の巡視船8隻が侵入した。 日本政府の尖閣諸島国有化に抗議するため、24日に台湾を出発した漁船団とみられ、海保は、領海から出るよう無線や電子掲示板で警告を続けているが、現場海域では海保の巡視船と台湾の漁船や巡視船が入り乱れ、放水しあう事態になった。尖閣諸島の周辺海域では、24日にも中国の監視船4隻 が領海侵入したばかり。 漁船は操業しておらず、「釣魚台(尖閣諸島の台湾名)は台湾のものだ」といった趣旨の中国語が記されたのぼりや横断幕を掲げている。海保巡視船の警告に対し、台湾巡視船は無線や電光掲示板で「ここは台湾の海域で、正当な業務を行っている。直ちに退去してください」などと回答。一部の船は海保の巡視船と放水しあっている。台湾北東部の漁港