片手の指が5本づつしかない障がい者だが、とても生き辛い。 生まれたから指が少なかったわけだが、小学生の頃までは気にならなかった。 確かに周りのみんなと違って、指が少なくて気になってはいたが、いじめとかは特になかった。 算数の時間は、なんか苦手だとは思っていた。他のみんなは、なぜあんなに早く数を数えられるのだろうと。 だけど歴史の授業が始まり、5F0年ほど前に人類が5本指から8本指に進化したことで情報技術の革新が起きたことを知った時から、生き辛い人生が始まった。 周りからは、旧人類とかイカ野郎とか言われていじめられた。 健常者は両手合わせて指が10本あるから、自然にプログラミング言語や機械言語を理解できるらしいけど、 俺は両手合わせてA本しかないから、数字のセンスというか、感覚が、健常者に比べて劣っている。 日常生活で数字に触れるのは問題ないんだけど、主流の機械語のコードリーディングに対して