米VISAは、キャッシュレス決済に移行する飲食店や小売店などに対して1万ドルを支払うキャンペーンを開始した。こうした大胆な方針を打ち出しているのは、世界的にキャッシュレス化が進む可能性が高まっているからである。現金決済が消滅する未来はすぐ近くまできている。 クレジットカード決済システムの大手、米VISAは7月12日、店舗におけるキャッシュレス決済の普及を目的として、総額50万ドルのキャンペーンを8月から実施すると発表した。デビットカードやクレジットカード、スマホの決済サービスに特化する店舗には、VISAが端末設置や技術的なサポートを含め、1万ドルのインセンティブを提供する(米国50店舗限定)。 カード会社をはじめとする決済サービスの提供会社にとっては、競合他社よりも「現金」が最大のライバルとなっている。現金の利用比率が下がれば、必然的に電子決済の比率が上昇するので、シェア争いをしなくても業