最近ではスマートフォンとタブレットでほとんどの作業をこなし、PCはあまり起動しなくなった、という人も増えたかもしれない。タッチスクリーンの技術はごくごく当たり前になったが、映像を見たり、音楽を聴いたりなど、視覚的、聴覚的だけでなく、せっかくタッチするのだから触覚でも感知できればいいのに……と思ったことはないだろうか。 確かに、これまでにも電気的な装置を作動し、スクリーン自体が振動したり、静電気の作用で触覚を表現しようという技術はあった。しかし、ツルツル感やザラザラ感という肌触りは再現するのが難しかった。 富士通では触覚にフォーカスした、これまでにない新しい技術の開発に取り組んでいるという。スクリーン上に超音波を発生させ、その超音波の振動によって、今ディスプレイに表示されている物体がもつ感触を表現しようというものである。 スクリーン上に生じる摩擦の量を増減させることで、それぞれ物体によって異