目まぐるしく変貌を続けるデジタル業界。だがその中で、今こそが大きな転換点だとの指摘もある。2015年の年頭に当たり、これからの業界展望について業界のキーマンに語ってもらった。 (聞き手:電通デジタル・ビジネス局 計画推進部長 小野裕三) シェアリングエコノミー、コンテンツ領域での変化、IoT、の三つがキーワード ──ここ最近のインターネットの状況を振り返って、どのようなことを思いますか。 本間:昨年くらいから、「個」の力が強くなってきていると感じています。もちろん、ネットの世界では以前から注目されていたのですが、今まではパーソナライズドマーケティングなど「対象」としての「個」でした。しかしこれからは、「主体」としての「個」がもっと大きくなっていくと思います。 ──例えばどのようなことがありますか。 本間:主体としての「個」が、間接的・直接的に実体経済を動かすようになってきたと思います。 一