山田尚子(監督)コメントこの作品は、一歩先も見えないくらい頑なで健気に日々を過ごしている少女たちの映画です。 不意にこぼれ落ちてしまうため息や、鼓動、胸高鳴るようなひそひそ話、 悩みの中の微熱なんかをじっと息をひそめて撮り切りたい、と思っております。 思う事と想う事。 同じようでいてまったく同じでないもの。 思春期の、感じやすいこの時期だからこそ美しくあることができる、 触れれば壊れてしまうガラス玉のような彼女たちの、 有限の瞬間にみなさまと一緒に立ち会うことができれば、と思います。 吉田玲子(脚本)コメント愛して欲しい、振り向いて欲しい、認めて欲しい、自分だけのものでいて欲しい。 欲望は空へ羽ばたく翼にもなりますが、自分や誰かを閉じ込める鳥かごにもなります。 これは、自分を解き放つ少女の物語です。 そしてまた、自分には翼がないことを知る少女の物語でもあります。 でもその両者が出会ったこと
