昨年の山口組のハロウィーン行事。菓子をもらうため、組員らに総本部へ招き入れられる子どもら=神戸市灘区篠原本町4 指定暴力団山口組の総本部(神戸市灘区)が開くハロウィーン行事に多くの地元住民が参加している問題で、神戸市教育委員会は今年から、警察官を講師に招き、地元の小中学生に足を運ばないよう指導を始めた。組員の子どもらへの配慮から従来は「ハロウィーン行事には行ってはいけない」との呼び掛けを控えていたが、警察官を講師に迎えて暴力団と接点を持つことの危険性を積極的に教えていくよう方針転換した。 山口組はほぼ毎年の10月31日に総本部敷地内で、菓子の詰め合わせを配っている。昨年は親子ら約千人が参加したとみられる。 市教委は昨年まで、周辺の学校に通う組員の子どもが差別されかねないとして、学校での指導を「知らない人から物をもらわないように」との文言にとどめていた。しかし、参加者は年々増加傾向にあること