指導方針一変で故障者続出 野村監督「自分で管理しないと」 シーズンを5位で終え、始まった広島の秋季練習。まだ本格的な投球すら再開できていない大竹が、もどかしそうに口を開いた。「いまできることをできる範囲でやるしかない。一番は肩を良くすること」。Tシャツの首筋からのぞいた右肩の湿布が痛々しかった。 就任1年目の野村監督は、ブラウン前監督の指導方針から百八十度の転換を図った。キャンプ中の投げ込みの解禁をはじめ、試合のない日も全体練習で選手のレベルアップを求めた。「練習した者勝ち。バットを振った者勝ち」と言い、徹底的に選手を鍛え上げようとした。 ブラウン前監督が率いた4年間は、コンディショニングに重点を置いて効率を重視。その反動は大きかった。大竹は春季キャンプでの投げ込み過多で右肩を痛め、開幕当初は抑えを任されていた永川勝も4月に離脱。その後も故障者が続出した。 大きな戦力ダウンを強いられ